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AI教材を活用した教育改革に挑戦、青森市の中学校とすららネットが研究会を発足

株式会社すららネット 執行役員 林 俊信氏(左)と青森市「個別最適な学び」研究会 会長 山田大介氏(右)

株式会社すららネットは、青森市内の有志の中学校5校とともに、「青森市『個別最適な学び』研究会」を発足した。また、研究会の発足を記念して、加盟校の教員を対象にした第1回勉強会を、7月30日に青森市立筒井中学校で開催した。

多様な生徒に対する個別最適な学びを実現するため、AIドリルの有用性が認められつつあるが、青森市ではまだ小中学校全体で共通したAI教材は導入されておらず、学校ごとの導入にとどまっている。

青森市立筒井中学校と青森市立北中学校、青森市立横内中学校、青森市私立東中学校、青森市立新城中学校は、生徒一人ひとりに合った学習環境を提供するため、AI×アダプティブラーニング教材「すららドリル」を提供するすららネットとタッグを組んだ。

具体的な活動として、研究会加盟校で「すららドリル」を導入し、効果的な活用事例を共有して研究を進める。それにより、児童生徒に個別最適な学びを提供し、児童生徒の基礎学力向上を目指すという。

【青森市「個別最適な学び」研究会 概要】
■組織
「青森市『個別最適な学び』研究会」は、AIドリル「すららドリル」を採用する青森市内の任意の学校(以下「加盟校」)をもって組織する。

■役員
会長:山田大介氏(青森市立筒井中学校校長)

■加盟校
青森市立筒井中学校、青森市立北中学校、青森市立横内中学校、青森市私立東中学校、青森市立新城中学校

■目的
AIドリル「すららドリル」の効果的な活用方法を研究することで、児童生徒に個別最適な学びを提供し、本市児童生徒の学力向上を図ることを目的とする。

■事業
・「すららドリル」の活用を通して個別最適な学びの在り方を研究する
・「すららドリル」の効果的な活用について情報共有する

すららドリル

7月30日に開催された勉強会は、リアル会場とオンラインのハイブリッドで行われ、約30名の加盟校教員が参加し、各学校から1学期の活用について発表が行われた。学習ログをもとにした生徒の目標達成率から課題を分析したり、生徒や先生にAIドリルに関するアンケート調査を行ったりするなど、さらなる活用に向けた取り組みが共有された。

教員からは「先生たちがAIドリルの価値を感じることで活用が進む」「生徒が自分で目標を設定して取り組む機能が活用されている」「AIドリルで目指したいのは、生徒が自分の苦手な部分がわかるようになり、さらに自分で取り組めるようになること。高校入試のための勉強ではない」といった意見が交わされた。

さらに、すららネットの担当者は、加盟校における1学期の生徒の学習状況について概要を提示。学習ログから読み取れることや生徒への声がけなど、2学期に備えた活用法を紹介した。

そのほか、AIドリル活用をスキルアップさせるために、データの利活用ワークを参加者全員で行った。

第1回勉強会で各校の振り返りに聞き入る参加者