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生成AI利用、約8割が不安を感じつつ半数以上は規約未確認

LINEヤフーが調査結果を公表

LINEヤフー株式会社が、過去1年以内に生成AIを利用した1,056名を対象に実施した「生成AI利用に関する意識調査」の結果を公表(出典:LINEヤフー株式会社、以下同じく)

LINEヤフー株式会社は、過去1年以内に生成AIを利用した1,056名を対象に実施した「生成AI利用に関する意識調査」の結果を2026年1月30日に公表した。

調査によると、生成AIの利用時にセキュリティやプライバシーが気になることが、「よくある」または「ときどきある」と回答した人は78.7%となり、多くのユーザーが生成AIに不安を感じながら利用している現状が明らかとなっている。

セキュリティやプライバシーへの不安を感じる人は78.7%

生成AIを利用する上での具体的な不安要素は、「自分が入力したデータの漏えい」(63.4%)が最多となり、情報の取り扱いに対する不安が顕著に現れる結果となっている。次いで「自身の利用において、誤った情報に気づかずに使ってしまうこと」(47.3%)や「生成AIへの依存」(46.2%)が挙げられた。

生成AI利用時の最大の不安は、「自分が入力したデータの漏えい」

生成AIが事実と異なる回答をする可能性を聞いたところ、「十分理解している」または「ある程度理解している」と回答した人は92.3%に達している。このことから、生成AIによる誤回答のリスクは、高いレベルで認知されていることがわかる。

生成AIが「事実と異なる回答をすること」への理解度は92.3%

生成AIの回答をほかの情報源で再確認するかという設問では、「毎回確認している」または「ときどき確認している」人が76.9%となった。

76.9%が、生成AIの回答をほかの情報源で再確認している

入力内容が生成AIの学習に利用される可能性について聞いたところ、「十分理解している」または「ある程度理解している」人は83.8%に達した。データ流出への不安が強い一方で、学習への活用についても多くの人が認識していることがわかる。

「生成AIに入力したデータが学習に使われる可能性」の理解度は83.8%

生成AIの回答を採用する基準については、「自分の知識や経験と照らし合わせて判断」が46.4%と最も多く、個人の知識と経験に委ねた判断で採用している人が多い結果となっている。一方で、「ほかの情報源での確認」により採用する人は34.5%となった。

生成AIの回答を採用する基準の最多は、「自分の知識や経験と照らし合わせて判断」

生成AIが作った文章や画像が、既存の著作物に酷似して権利侵害になる可能性について、「十分理解している」または「ある程度理解している」人は79.0%となり、約8割が著作権侵害になる可能性について理解を示している。

「生成AIによる成果物が著作権侵害になる可能性」を約8割が理解

生成AIを使う際、最終的な判断は人が行うべきかという設問では、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人が95.1%に達している。同調査では生成AIに依存しすぎず、自らが責任を持つという高い規範意識が浮き彫りになった。

生成AIの最終判断は「人が行うべき」と考える人が95.1%

一方で、52.0%は生成AIの利用時に利用規約や注意書きを「あまり確認しない」または「確認したことがない」と回答しており、懸念と行動の間にギャップが存在している。

半数以上が「利用規約や注意書きを確認していない」と回答

総務省の「個人におけるAI利用の現状」によると、日本において、何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」と回答した人の割合は、全体で26.7%、20代においては44.7%という結果となった。

生成AIの活用が広がる中、総務省では情報流出を防ぐための行動として「規約」のほか、規約の変更時に変更箇所を確認することを推奨している。

生成AI活用にあたって注意すべきポイント(総務省「生成AIはじめの一歩 生成AIの入門的な使い方と注意点」より)
<アンケート概要>
調査主体:LINEヤフー株式会社
調査名:生成AI利用に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年1月16日〜1月20日
対象:過去1年以内に生成AIサービスを利用したことがある人
回答者数:1,056人
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある