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高校生の7割強が中学入学前にパソコンを利用開始、男子大学生の4割は生成AIを利用──LINEリサーチ調査
2025年8月5日 06:30
LINEヤフー株式会社が運営する「LINEリサーチ」は、全国の15~25歳の男女学生(高校生・専門学生・短大生・大学生・大学院生)を対象に、パソコンを使い始めた時期やしていること、今後できるようになりたいことに関する調査を実施し、結果を発表した。
LINEリサーチは、LINEヤフーが保有する700万人以上の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム。
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15~25歳の学生(高校生、専門学生、短大生、大学生、大学院生)の男女
実施時期:2025年6月20日~2025年6月23日
有効回収数:827サンプル
・パソコンを使い始めた時期は、高校生は中学入学までが7割強
タブレット(iPadなど)は除き、自宅だけでなく学校や塾など習い事も含めて、パソコンを初めて使った時期を聞いた。
高校生全体では、「小学校高学年(4年生~6年生)」が3割台半ばで最も高かった。中学入学前を合わせると、7割強となる。一方、「パソコンは使ったことがない」と回答した高校生は2%にとどまった。
男女別にみると、男子高校生では「小学校高学年」の次に「中学生」が2割で続いた。女子高校生では、「小学校低学年(1年生~3年生)」「小学校高学年」が3割台で、女子の方がやや早い時期からパソコンに触れている傾向がみられる。
大学生(専門・短大含む)全体では、「小学校低学年」「小学校高学年」「大学生」がいずれも2割台で横並びとなった。高校入学前を合計すると6割半ば、高校が1割強で、大学生になってから使い始めた人も一定数いることがわかった。
・プライベートで使うパソコンは、ノート型が半数以上
パソコンの利用経験がある学生に、学校の授業や仕事・アルバイト以外のプライベートで、普段自分で使うことのあるパソコンのタイプ(ノート型やデスクトップ型など)を聞いた。
高校生全体では、「ノート型パソコン」が6割台半ばで最も高かった。次に「デスクトップ型パソコン」が3割強で続く。「普段パソコンは使わない」は2割となっている。
なお、「ノート型パソコン」や「デスクトップ型パソコン」は、男子高校生の割合が女子高校生より高かった。また、女子高校生では「普段パソコンは使わない」の割合が2割台半ばと高めだった。
大学生(専門・短大含む)全体では、「ノート型パソコン」が、8割台後半の高い割合となった。「デスクトップ型パソコン」は、女子大学生より男子大学生の方が高い割合となっている。
・パソコンでしていることは、検索と動画視聴がトップ、生成AIも上位に
自分で使うパソコンがある学生に、学校の授業や仕事・アルバイト以外のプライベートで、普段パソコンでしていることを聞いた。
高校生では男女ともに「Google、Safariなどで検索する/調べる」が1位、「動画を見る」が2位だった。3位「ゲームをする」も男女共通だが、男子高校生では4割強となっている。
大学生(専門・短大含む)でも男女ともに「Google、Safariなどで検索する/調べる」が1位、「動画を見る」が2位となった。
「生成AIを使う」は男女でランクインしており、特に男子大学生で4割台後半と割合が高くなっている。男子大学生は女子大学生より各回答の割合が高く、パソコンを使いこなしている様子がうかがえる。特に、「ゲームをする」「生成AIを使う」「プログラミングをする」「いろいろなホームページやWebサイトを見て時間をつぶす」で差が大きくなっていた。
高校生と大学生(専門・短大含む)を比較すると、「メールをする」「生成AIを使う」は、高校生よりも大学生のほうが高い割合だった。
・習得したいものは高校生がブライドタッチ、大学生はショートカットキー操作
パソコンで「今後、できるようになりたい」と思うことを聞いたところ、高校生では男女ともに「キーボードを見ずに、文字入力(ブラインドタッチ)」が1位となり、その中でも女子高校生の割合がやや高くなっていた。女子高校生では、2位の「基本的な操作」も4割台後半と高くなっている。
男子高校生では、「プログラミング」が4割強で4位にランクインしている。
大学生(専門・短大含む)では男女ともに「ショートカットキーを使いこなす」が1位となり、その中でも女子大学生の方がやや高めの割合となった。女子大学生では、2位の「表計算ソフト(Excelなど)を使いこなす」、5位の「文書作成ソフト(Wordなど)を使いこなす」も高めとなっている。
男子大学生では、「プログラミング」が4割強で4位に入った。ランキング外だが「生成AIを使いこなす」も3割台半ばとほかの層よりも高めとなった。
また、「動画制作・編集」は高校生で約4割と大学生よりも割合が高かった。