トピック
修理待ちを解放、難関進学校が「NEC Chromebook Y4」で築く学びの安心
白陵中学校・高等学校 導入事例
- 提供:
- NECパーソナルコンピュータ株式会社
2025年12月17日 06:30
東大・京大・医学部への進学実績が高く、兵庫県の難関進学校と知られる白陵中学校・高等学校。同校では、長年培ってきた学問の営みの中にICTが自然と溶け込み、全人教育の理念と結びつきながら活用を進めている。その中心にあるのが1人1台端末の「 NEC Chromebook Y4 」だ。
高い学力と人格形成を併走する白陵の教育。同校では、どのような教育観のもとICTを取り入れ、授業や学校生活で活用しているのか。その様子をレポートする。
■学びの本質は変わらず。人と道具、主従関係を取り違えてはいけない
■壊れにくい、安心して長く使える「NEC Chromebook Y4」を選んだ理由
■アナログとデジタルを越境する学び、白陵におけるChromebook活用
■生徒主体で活用が広がるChromebook。学習や学校生活を支えるツールへ
■AI時代に必要なのは、「人とテクノロジー」の融和とバランス感覚
学びの本質は変わらず。人と道具、主従関係を取り違えてはいけない
校門を抜け、美しいケヤキ並木を進むと、丘の上に雄大な校舎が姿を現す。そこが、兵庫県の私立共学校のトップとして知られる白陵中学校・高等学校(以下、白陵)だ。
1963年に設立された同校は、「研究と訓練」「独立不羈(どくりつふき)」「正明闊達(せいめいかったつ)」を校是とし、英才の育成を学園の目的に掲げる。国公立大学や難関学部への高い現役進学実績を誇り、かつては厳しい校風で知られた同校だが、数年前に教務改革に取り組み、自主性や協調性を重視した教育活動が行われている。
自身も白陵出身である宮﨑陽太郎 校長は、同校の教育方針について次のように語る。
「もともと白陵には学問に熱心な教員が多く、誰もが学ぶことによって自分の力で立ち、社会に貢献していくというエネルギーに満ちた教育を行っていました。その流れから、一時期は東大合格を重視した進路指導を行っていた時期もありますが、それがゴールになってしまっては、生徒の学び続ける力は育ちません。そこで教務改革に取り組み、生徒が探究的に学べるよう“余白”をつくるとともに、進路についても一人ひとりがめざす方向を主体的に描き、実現できる教育へと変えてきました」
こうした取り組みの最中に起きたのが、コロナ禍による休校である。白陵では、それまでICT導入を積極的に進めていたわけではなかったが、この時期にオンライン授業などの対応が必要となり、本格的に1人1台端末を導入してICT活用に踏み出すことになった。
宮﨑校長は「ICTを毛嫌いしていたわけではなく、必要な場面では使えばよいと考えてきました」と話す。一方で、使い方こそが重要であり、学校の学びの中にICTが自然に融和する姿が理想だという。「学習方法を変えるようなICT活用が目的ではなく、ICTは生徒の活動を支える道具に過ぎないと考えています。 学びの本質は変わらず、生徒が主体的に使いこなしてこそ価値が生まれるもの。人と道具の主従関係を取り違えてはいけない と思います」と語った。
壊れにくい、安心して長く使える「NEC Chromebook Y4」を選んだ理由
コロナ禍をきっかけに、動き始めた白陵におけるICT活用。同校 教務部長の茅田智幸教諭によると、休校を経験した翌2021年に保護者購入によるChromebookの1人1台環境を導入した。当時は全国的に端末が品薄の状況にあり、初年度はNEC製ではなく、他社製のChromebookを全学年に採用した。
続く2022年には端末の供給状況が改善し、より信頼性の高い製品を選べる環境になったことから「NEC Chromebook Y3」へ機種を変更。2025年度からは中学1年生と高校新入生に対して、最新モデルの「 NEC Chromebook Y4 」を採用している。
NEC製のChromebookへ機種変更した理由について、茅田教諭は次のように語っている。
「これから先も長く続く安定している企業を重視しました。学校では安心・安全に端末を使える環境が不可欠ですし、トラブルが起きた際に学校だけで対応できない場面も考えられます。そうしたときに、 相談しながら運用できる“安心できる会社”がよいと判断 しました。また、本校のICT導入を支えてくださっているサンソフトさんのお勧めも大きかったですね。費用面や機種選定まで丁寧に相談にのっていただきました」
さらに茅田教諭は、NEC製Chromebookの大きなメリットとして「壊れにくい」ことを挙げた。実際、導入以降は故障対応が大幅に減ったというのだ。
「他社製のChromebookを使っていた頃は、数日に1回は故障端末の持ち込みがあり、教員室には常に3〜4台が修理待ちで積み上がっていました。しかし、NEC製に変えてからは故障が大幅に減りました。教員としては、端末対応に時間を使うよりも、生徒との時間を多く取りたい。そういう意味でも “壊れにくい”価値は想像以上に大きく、安定して活用できている と考えています」(茅田教諭)。
白陵中学校・高等学校様には「学校で安心して使っていただけること」を最優先にNEC製品への切り替えをご提案しました。
特に最新モデルの「NEC Chromebook Y4」は堅牢性と耐久性に優れており、落下にも強く、1000回の充電後でも約70%のバッテリー性能を維持できる設計で、学校生活を通して長く安定して活用できる点が大きな特長です。また、バッテリーが劣化した場合も、パックを差し替えるだけで簡単に交換できるため、運用面の負担も少ないです。
また2025年度からは、故障時の保証を利用した修理手続きについて、保護者の方から直接故障受付窓口へ申請いただく流れに変更しました。これにより、先生方が窓口対応を行う必要がなくなり、業務負担の軽減にもつながると考えています。
アナログとデジタルを越境する学び、白陵におけるChromebook活用
白陵の授業では、NEC Chromebook Y4をどのように活用しているのだろうか。中1地理の授業では、教科書、資料集、先生が自作したプリントとともに、Chromebookを活用して主体的に学ぶ学習が行われていた。
授業の冒頭では、クイズアプリを使った前回内容の復習が行われた。テンポよく問題が出題されるたびに、生徒たちは一斉にChromebookに向かい、全員が回答を入力。ランキングが表示されると、教室のあちこちから歓声が上がった。
この日の授業のテーマは「人々の生活と宗教の関わり」。生徒たちは、先生が配布した自作プリントをもとに、世界各地の生活が自然環境や宗教とどう結びついているのかを各自で調べ、記述していく。
参照できる資料は、教科書や地図帳にとどまらない。Chromebookを使ってGoogle Classroomにアップされた地図データや、指定されたYouTubeの動画コンテンツ、海外企業の現地ホームページなど、 アナログとデジタルの多様な情報源にアクセスする 。生徒たちは教科書をめくったり、ChromebookでQRコードを読み込んでネット上の資料を見たり、時には海外サイトで見つけたフィンランド語を日本語に訳しながら学ぶ姿も見られた。 幅広い情報を取捨選択し、自分の言葉で回答をまとめていく様子が印象的だ。
生徒たちが自分で学習を進めている間、先生は机間指導で様子を見ながら、必要に応じてアドバイスをしたり、個別の質問に応じたりして学習をサポートしていた。授業の後半には、生徒同士が情報を共有しながら話し合ったり、互いに教え合ったりと協力しながら学ぶ姿も見られた。
このような授業は、ICTの活用方法として決して特別なものではない。しかし、中学1年生の生徒たちが多様な情報や知識に触れ、自分なりに考えて整理しながら理解を深めていく学びの過程にツールが生かされている。 学びの本質から外れないという、白陵が大切にしているICT活用のマインド が感じられた。
生徒主体で活用が広がるChromebook。学習や学校生活を支えるツールへ
茅田教諭によると、白陵では学校としてICT活用の方針を定めているわけではなく、各教員が授業内容に応じてChromebookを使っているという。
とはいえ、 デジタルの良さは学習や学校生活で生かされており、必要不可欠なツールとして根付いている 。Google Classroomを通じた連絡や情報共有、資料配布や課題提出、調べ学習や小テスト、さらには定期考査の返却まで、デジタルのほうが便利な場面では、自然とChromebookが活用されている。
また同校 廣瀨雅人教諭によると、総合的な学習の時間に行われる探究学習や部活動でもChromebookの活用が多いという。
「小グループや個人に分かれて調べものをしたり、データをまとめたり、プレゼンテーションを作ったりするときに使っています。部活動では文化部の利用が多く、記録の作成に活用しているようです。生徒会でもメモを取って共有したり、記録を残したりするときはデジタルの方が便利だと感じているようで、Chromebookをよく使っていますね。特に教員が”こういう時に使いなさい”と教えているわけではありませんが、 生徒たちが使いながらどんどん学び、活用の幅を広げていく姿はとても頼もしく感じています 」(廣瀨教諭)。
生徒アンケートからも、Chromebookのメリットを実感しながら活用している様子がうかがえる。「 本では得られない量の情報に触れられる 」「 字を書くのが苦手なので、タイピングで誰にでも読める文字で書けるのが嬉しい 」「作文を書くとき、 ドキュメントで下書きすると文字数が確認でき目安がつけやすい 」など、生徒たちは日々の生活の中でデジタルのメリットを自ら体験し、使いながらスキルを身につけているのが印象的だ。
一方で、茅田教諭は中高生の発達段階において、時に不適切な使い方が生じることや、この時期に育むべき資質・能力もあることから、デジタルとの距離感やバランスの取り方が難しいと語る。
「生徒が不適切な使い方をするからといって、一律に禁止してしまうと、生徒の学びの機会を奪いかねません。これからの社会を考えると、生徒自身がデジタルとの向き合い方を考える経験を積み重ねていくことは重要です。ですから、生徒が主体的にChromebookを使いこなし、デジタルを便利に活用すること自体は良いと考えています。ただ一方で、落ち着いて思考をまとめる力も身につけてほしい。そうした 発達段階を踏まえ、デジタルに偏りすぎないよう注意している面もあります 」(茅田教諭)。
AI時代に必要なのは、「人とテクノロジー」の融和とバランス感覚
宮﨑校長は、白陵におけるChromebookの活用について「 良い意味で、生徒のバラツキが多くなってきた 」と語る。今までは同じように学んでいた生徒たちであるが、ICTが得意な生徒、苦手な生徒がいることで生徒の個性が見られるようになったというのだ。
一方で、宮﨑校長は「ICTに対する不安はまだ大きいと感じています」と語る。「AIの台頭がもたらす人間への影響、SNSによる孤独感などテクノロジーによる社会課題は様々です。人がツールに働かされるのか、それともツールを働かす側でいられるのか、今はまさにその岐路に立っていると言えます。ただ、手塚治虫が『鉄腕アトム』で“人に寄り添うロボット”を描いたように、 人間に寄り添うテクノロジーを創造できるのも日本人の特徴です。そうした融和を見つけることが大切だと考えています 」(宮﨑校長)。
そのために必要なこととして、宮﨑校長は「生徒たちが自然と触れ合うこと」の重要性を挙げる。学校という場でこそ「人間の身体感覚の価値」を高めることが大切で、自然を知り、本物に触れ、肌感覚を通して学んでほしいという。「 自然が作り出したものに敬意や感動を持ちつつ、ICTとも上手く向き合っていく。そのバランスを大切にしたい 」と宮﨑校長は語る。
白陵は決して、ICTを積極的に推進する学校ではない。しかし、学びの本質を損なわず、人格形成に軸足を置きながら、ICTを便利に活用するという確かなバランス感覚を大切にしている。同時に、AI時代だからこそ「身体感覚を育むことの価値」を重視する姿勢にも説得力があり、こうした白陵のあり方は、AI時代の学びの方向性を考えるうえでひとつの指針となるだろう。







































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