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教員の見取りをAIに反映、スタディポケットが「みまもりプロンプト」を2026年度当初に提供
2026年3月17日 17:00
スタディポケット株式会社は、学校向け生成AIサービス「スタディポケット」において、担任教員が生徒一人ひとりのAI対話に個別の配慮や指針を付与できる新機能「みまもりプロンプト」を2026年度当初にリリースすると2026年3月17日に発表した。
みまもりプロンプトは、教員が日々行う「見取り」をAIで支援する機能だ。子供一人ひとりの内面や成長を観察し、指導に生かす教員の視点をAIの応答に反映できるようにする。教員が設定した配慮や指針は生徒には表示されず、AIチャットや探究チャット、解説チャットの応答に反映される。
スタディポケットによると、生成AIの普及によって生徒がAIと対話して学ぶ場面が増える一方、これまでのAI応答は一般的な推論に基づく一律なものが中心で、「教員が教室で感じ取っている配慮が届きにくい」という声が挙がっていたという。この課題に対し、教員が観察し、必要な介入内容(プロンプト)を記述することで、教員の思いや指導の観点を込めることができるとしている。
設定内容としては、「ひらがなの分かち書きで返答する」「難しい説明にはやさしい日本語を併記する」「長文が苦手な生徒には異なるふるまいを設定する」「探究心を育む応答を個別に設定する」「回りくどい応答を好まなくなってきた生徒やクラスに対し、発達段階に応じた適切な応答を設定する」といった例が挙がっており、受け持ちクラスの生徒アカウントに設定が可能だ。
さらに、教育における「見取り」の主体は常に教員であるという原則にのっとり、みまもりプロンプトの作成・変更・削除は教員のみが設定できるようにしている。みまもりプロンプトは、生徒アカウントにひも付いて設定が保存されるため、どのデバイスからアクセスしても一貫して反映される。
開発の着想は、同社が参加したAWSのML Enablement Workshopで得たものだ。ワークショップにおける「なぜ、生徒自身が情報を開示しないと、AIがパーソナライズされないのか?」という問いに対し、「生徒のことを一番よく知っているのは担任の先生で、その知見をAIに渡せないのか?」という参加者の指摘から製品コンセプトが生まれたという。
CPOの鶴田浩之氏は、「『プロンプトを上手に書ける生徒と、そうでない生徒との間で、AIの利活用に差が生まれ始めている』という声が寄せられていた」とコメント。AIを使いこなす力が、学びの格差につながりかねないという課題があったことに触れ、みまもりプロンプトは汎用AIにはできない、学校現場だからこそ形にできたアプローチだと強調している。


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