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岡山県、公立中学校3校で生成AIクラウド「スタディポケット」を運用開始
2025年7月29日 06:30
スタディポケット株式会社は、岡山県内の公立中学校が学校向け生成AIクラウド「スタディポケット」を導入したことを2025年7月28日に発表した。対象は生徒697人と教職員87人で、2025年6月より正式に運用を開始している。
今回の実証導入は、岡山県教育委員会が主導する「生成AIを活用した学びのサイクル実証事業業務」の一環として実施されたもの。対象校は、真庭市立勝山中学校と早島町立早島中学校、奈義町立奈義中学校の3校である。
実証では、生成AIを通じて生徒一人ひとりの資質や能力に応じた対話的な学習環境を教員が構築。学校と家庭の学びを連動させることで、生徒の情報活用能力や自己調整力を向上させることが目的だ。
スタディポケットには、教職員版の「スタディポケット for TEACHER」と生徒版の「スタディポケット for STUDENT」の2種類があり、生徒版には直接答えを提示せずに思考を促す「探究チャット」や学習テンプレートなどを搭載した。
教員版には、校務支援のテンプレートを数十種類用意しており、テンプレートの作成や共有のほか、使いやすいようにカスタマイズが可能である。
スタディポケットは、文部科学省の「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者(生成AI分野)として登録され、教育機関や学校に特化した生成AIサービスを展開。特に、校務支援や学習指導効率化のほか、児童生徒の個別最適な学びを支援するツールの開発を強みとしている。