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板書案・教材イラスト・学習マンガを一括生成、スタディポケットが「画像生成Pro」を提供
Gemini 3とNano Bana Proを採用
2025年12月3日 17:00
スタディポケット株式会社は、教育支援AIプラットフォーム「スタディポケット for TEACHER」上で、板書計画や教材イラストなどを高品質に生成できる「スタディポケット 画像生成Pro」の提供を開始した。
スタディポケット 画像生成Proは、Googleが提供する「Gemini 3」と「Nano Banana Pro」を採用し、授業で利用できる板書案やイラストを簡単かつ高精細に生成することができる。同機能は、既存ユーザーを含む全契約者に対し、追加料金なしで2025年12月中旬から提供予定となっている。
教育現場での実用性を重視しているのが特徴で、「中学3年生の二次関数」「歴史の年表」など、単元名やテーマを入力するだけで、黒板全体のレイアウト案(板書計画)を自動で生成できる。手書きで書いたラフスケッチを元に、デジタル板書として再構成することも可能だ。
教材づくりの場面では、要点を整理して伝えるイラストの生成も可能。英語の「状況説明」や「場面描写」の問題、国語・道徳の物語の情景、理科の実験手順、社会の歴史的場面など、言葉では伝わりにくいシーンを視覚的に示すことができる。
高度な文脈理解を実現する「Gemini 3」と描写力の強い「Nano Banana Pro」を採用したことで、マンガスタイルの教材も作成可能だ。スタディポケットによると、従来の画像生成AIで課題となっていた「文字の描写」や「描画の正確さ」が飛躍的に向上したという。
さらに、授業や校務でよく使うパターンを中心に、すぐに生成できるサンプルを用意。板書・スライド・挿絵など、手間がかかる準備物に「こういう表現が欲しかった」がすぐに作れるよう、授業で使われやすい事例をまとめている。
コストバランスと教育現場での利用実態を踏まえた適正な運用枚数として、現在は1ユーザーあたり月間30枚まで画像生成が可能だ。同機能は、Googleが定める規約により生徒が直接操作できない設計となっており、教員専用機能として提供。生徒の前で生成結果を提示することは問題ないが、プロンプト入力などの操作は教員が責任を持って行う必要がある。
著作権や商標への配慮もなされており、Google Cloudの生成AIに適用される著作権補償制度(Generative AI Indemnified Services)の対象となる形で運用。正規の利用範囲で第三者から権利指摘があった際にも対応できる仕組みを備えた。ただし、意図的に既存キャラクターやブランドに似た画像を生成することは避けるように注意喚起されている。
同機能については、2025年12月4日(木)開催のオンラインイベント「スタディポケット カンファレンス2025冬」で、詳細を紹介するという。


























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