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「スタディポケット AI英会話」、小中高校向けに来春リリース

スタディポケット株式会社が、生成AI技術を活用した英会話学習サービス「スタディポケット AI英会話」を2026年4月にリリース(出典:スタディポケット株式会社)

スタディポケット株式会社は、小中高校向けの英会話学習サービス「スタディポケット AI英会話」を2026年4月に正式リリースすると発表した。

同サービスは、学習者がAIとの自由な対話を通じて英会話を練習できるもので、Webブラウザーで利用可能だ。高知県教育委員会の協力のもと実施した先行トライアルでは、中学生の9割以上が「ぜひ使いたい/たまには使いたい」と回答。「AIだから緊張しない」「不安なく話せた」「自信を持って楽しく会話ができた」といったポジティブなコメントが寄せられた。

機能は「フリートークモード」と「カスタムモード」の2種類があり、前者では学習者のレベルや好みに応じて、AIが会話シナリオを生成する。学習者は、自分の好きな話題で会話を開始可能で、「次の自分の応答の候補英文」や「日本語訳」も表示される。

「フリートークモード」と「カスタムモード」の2つを搭載(出典:スタディポケット株式会社)
「お互いの部活動」というテーマでの会話例。応答の候補英文や日本語訳も表示される(出典:スタディポケット株式会社)

AIの性別や英語の難易度、話すスピードなどの細かい調整ができるほか、過去の会話履歴が記録されるため、復習に利用したり、同じ話題の会話を再開したりすることも可能だ。

AIの性別や英語の難易度、話すスピードなどを調整可能(出典:スタディポケット株式会社)

カスタムモードでは、教員が作成した英会話シナリオなどに沿って、生徒が学習を進めることが可能だ。「AIが今日の天気について話す」「ユーザーが天気について返答する」といったように、会話におけるAIの「振る舞い」をプロンプトで指示することで、さまざまなシチュエーションに沿った英会話を再現できる。

カスタムモードにおける対話の設定例(出典:スタディポケット株式会社)
教員が指示した通りにAIが会話を展開する(出典:スタディポケット株式会社)

一定回数会話が行われると、生徒の発話をAIが自動解析。英語表現や談話展開の内容に応じてAIが個別にフィードバックを行う。AIが会話で良かった点や改善ポイント、おすすめのフレーズなどを提案するため、自分の発音や文法・表現について振り返ることが可能だ。

生徒の発話をAIが自動解析して、フィードバックを実施(出典:スタディポケット株式会社)
「よかったところ」「文法・表現」「プラスアルファの英語表現提案」といったフィードバックを受けられる(出典:スタディポケット株式会社)

スタディポケットによると、キャッシュ化など独自の特許技術(JP 7740780 B1)により、従来のAI英会話サービスに比べて約70%のコスト削減が可能とされ、公立学校への導入がしやすくなるという。

正式提供に先立ち、2026年1月から3月まで、学校を対象とした先着15校のトライアル募集を実施。既存のスタディポケット契約ユーザーと新規契約者には、追加費用なしで「体験版(回数制限あり)」を提供する。

さらに、12月4日(木)のオンラインイベント「スタディポケット カンファレンス 2025 冬」において、同サービスの詳細を紹介する予定だ。

2025年12月4日(木)のオンラインイベントで、「スタディポケット AI英会話」の詳細を紹介(出典:スタディポケット株式会社)