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教員向け生成AI「スタディポケット for TEACHER」、文科省ガイドラインに基づいたチャット機能を公開
2025年1月6日 06:20
スタディポケット株式会社は、学校向け生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER(教職員版)」に、新たなチャット機能を追加したと2024年12月30日に発表した。
同機能は、文部科学省が2024年12月26日に発表した「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」に基づいて応答する仕組みを備えている。
同ガイドラインは、2023年7月に発表されたガイドライン(Ver1.0)の改訂版であり、学校で生成AIを安全かつ効果的に利用するための指針となっている。教職員や教育委員会など、学校関係者が利活用する場面や児童生徒が利活用する場面など、学校現場での具体的な利用事例が盛り込まれているのが特徴だ。
スタディポケット for TEACHERの新機能では、教職員がガイドラインに関連する質問を入力すると、該当箇所を自動的に参照し、要点を抽出して応答する仕組みを採用。これにより、多忙な教職員が効率的にガイドラインの内容を把握するほか、疑問点をFAQのように調べられる。
具体例として、ファクトチェックに関する指導上の注意点に関する質問では、「情報の真偽の確認は、児童生徒には難しい場合もあることを前提とすべき」といった回答のほか、「9ページ目 『Box-2. 情報モラル教育の一層の充実について』より」といったガイドラインの該当ページが提示される。
また、ガイドラインに記載がない情報について一般推論で言及する場合は、極力ハルシネーションを減らすように工夫しており、「保護者からの想定Q&A集」などの生成を依頼する場合も、想定回答例の文章生成の根拠としてガイドラインの内容を引用し、該当箇所を表示する。
スタディポケットは、文部科学省の「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者として登録され、教育機関・学校に特化した生成AIサービスを展開しており、校務支援や学習指導効率化のほか、児童生徒の主体的な学びを促進するツールの開発を強みとしている。