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スタディポケット、岐阜市と共同で生成AIの実証事業を開始
児童の学びと教職員の働き方改革の実証事業を支援
2024年5月29日 09:30
スタディポケット株式会社は、生成AIでの学習支援・校務支援サービス「スタディポケット」において、岐阜市による中学校での生成AI活用の実証事業に共同で取り組むことを発表した。
スタディポケットは、日本マイクロソフト株式会社が提供する「Azure OpenAI Service」を使った、教育向けの対話型生成AIのサービス。児童生徒用の「for STUDENT」と教員用の「for TEACHER」がある。児童生徒用と教員用のすべてのプランで、チャットに入力された情報は生成AIの機械学習に利用されないのが特長。
実証事業では、教務と校務の両面における生成AIの活用を支援する。児童生徒向けには、生成AIを活用した探究的な学びと個別最適な学びの実証を行う。教員向けには生成AIを活用した校務の負担軽減による働き方改革ならびに創造的な活動について、実証を行う。
岐阜市立長良中学校(全校生徒約300名・全教員約30名)と、岐阜市の市内小中学校における管理職、各教科、学級担任、事務職などさまざまな立場の教員が対象となる。
文科省が定める「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインVer1.0」(令和5年7月)に基づいたセキュアな環境のもと、スタディポケット for STUDENTとスタディポケット for TEACHERを提供。以下の効果を期待し、実証を行う。
・生徒向け:教務での生成AI活用の実証支援
スタディポケット for STUDENTを通じて、授業内や家庭学習(復習など)での生成AIの学習支援の実証を行う。「答えを直接的に教えない」スタディポケットの生成AIが、対話を通じて子供たちに寄り添い、個別最適な学びや探究的な学びを支援し、子供たち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果を期待している。
・教員向け:校務での生成AIの実証支援
スタディポケット for TEACHERを通じて、教員が日々直面する多岐にわたる業務において、生成AIを活用できる可能性を模索し、子供たちとより深く向き合う時間を確保することを目指す。
スタディポケットは独自に、2024年3月から、校務での活用におけるパイロットプログラム(現在実証中)を実施。生成AIが利用できる環境を単に提供するだけでは、組織全体への定着は難しく、業務改善・創造性の支援に至るまで定着させるには、さまざまな課題があると見ている。
同プログラムを通じて蓄積してきた成功事例やノウハウをもとに、今回、全市的に取り組みを行う岐阜市および岐阜市教育委員会、各導入校に対してサポートを提供していく考え。