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教材やお題から問題を生成、スタディポケットが「AIタイピング」のベータ版を提供
2025年9月9日 06:20
スタディポケット株式会社は、学校向け生成AIサービス「スタディポケット」について、新機能「AIタイピング」ベータ版の順次提供を開始した。
AIタイピングは、生成AIを活用した学校向けタイピング練習機能である。小学校1年生から高校生までを対象に、日本語と英語の両対応でタイピングの基礎から語彙(ごい)力向上を支援する。特長の1つは、児童生徒が入力したテーマをもとに自動で練習用の文章を生成する点である。例えば「自己紹介で使える英語表現」や「地域の魅力を伝える英語」など、学習内容に沿ったテーマで練習が可能だ。
また、PDFファイルや画像ファイルを読み込んでキーワードを抽出し、練習問題を生成する教材タイピング機能も搭載している。授業中のノートやプリントがそのままタイピング教材となり、英語や理科など教科を横断した活用ができる。新規ファイル登録は月30回までに制限されているが、練習回数に制限はない。
さらに、タイピング練習を続けたくなる仕組みとして、スコア表示やバッジ機能などのモチベーションを高める機能を搭載。練習履歴やスコアの可視化により達成感を得ながら継続的な練習が可能となっている。
なお、小学生やタイピングの初心者に向けて、風船をタイピングで割る「バルーンゲーム」やリズムに合わせて文字を入力する「リズムタイピング」、英語力とタイピングスキルを同時に鍛える「タイピングしりとり」など、シンプルなミニゲームも多数用意した。
AIタイピングは、「スタディポケット for STUDENT / for TEACHER」の既存ユーザーに対して追加費用なしで提供され、物理キーボードを備えた端末や外付けキーボードを接続した端末での利用が可能だ。なお、スタディポケットによると、AIが生成するお題や読み仮名には誤りが含まれる可能性もあるという。設定によっては、AIタイピングの機能を非表示にすることもできる。
スタディポケットでは、生成AIを活用した教育現場向けの機能開発を進めており、AIタイピングは2025年9月に設立された研究組織「スタディポケット 教育AIイノベーションラボ」による第2弾プロジェクトである。第1弾として、図解ややさしい説明を自動生成する「AI辞書」や、20以上の言語に対応する「AI翻訳」がすでにリリースされている。