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97%の中高生が生成AI活用に意欲、企業訪問を通じた「将来の明るい見通し」は43%から86%へ

スパイスファクトリー株式会社が、同社を企業訪問した中学生・高校生を対象に実施した「生成AIの利用状況と自分の将来に関する意識調査」の結果を発表(出典:スパイスファクトリー株式会社、以下同じく)

デジタル・トランスフォーメーションを支援するスパイスファクトリー株式会社は、2025年3月から12月にかけて、同社を企業訪問した中学生・高校生を対象に「生成AIの利用状況と自分の将来に関する意識調査」を実施した。同調査には計230名の中高生が回答している。

同社は2023年6月から中高生の企業訪問を受け入れており、2025年12月時点で受け入れた学生は982名に達している。調査によると、約73%が「これまでに生成AIを使ったことがある」と回答した。内訳は、中学生が64.6%、高校生では80.9%に上り、一般的な同世代の平均利用率を大きく上回る結果となった。

同社を訪問した中高生230名の72.8%が「これまでに生成AIを使ったことがある」と回答

中高生が「使ったことがある」と回答した生成AIツールは、「ChatGPT」が73.5%と最も多く、「Gemini」(10.9%)、「Copilot」(8.1%)、「その他」(7.5%)となっている。

「将来、生成AIを勉強や仕事など日常生活で活用したいか」という問いに対しては、約97%が「はい」と回答。内訳は「積極的に活用してみたい」が48%、「機会があれば使ってみたい」が49.3%となり、ほぼすべての中高生が将来的な活用に前向きな意向を示した。

約97%の中高生が生成AI活用に意欲

一方で、生成AIを巡るリスクへの懸念も高まっている。昨年12月には生成AIを悪用した不適切行為や不正アクセスによる逮捕者が中高生から出るなど、リテラシー不足が社会課題となっている。同社では「使う」段階から「責任ある利活用」へと、生徒のリテラシーを高める機会提供を予定しているという。

企業訪問を通じて、中高生の将来への意識にも変化が見られた。企業訪問前は「将来に明るい見通しを持っている」の回答は43.4%にとどまり、56.5%が「不安」を抱えていた。しかし、企業訪問後には「明るい見通しを持っている」との回答が86.1%に増加した。働く現場を体感したことで、将来に対する見通しが前向きになったことがわかる。

自分の将来に関する見通し(企業訪問前)
自分の将来に関する見通し(企業訪問後)

企業訪問を終えた参加者からは、「自分の芯を持って将来働いたりしたいと思った」「失敗を恐れずに新しいことに挑戦することの大切さを学ぶことができた」などの声が寄せられた。

スパイスファクトリー株式会社 取締役CSO 流郷綾乃氏

スパイスファクトリー株式会社の取締役CSOである流郷綾乃(りゅうごう あやの)氏は、企業訪問を通じて中高生と対話する中で、「働く現場を知ること」が将来への不安を和らげ、前向きな視点を生むことに触れている。

さらに「生成AIが急速に身近な存在となる一方で、若い世代がそれを『どう使うか』『どんな責任を伴うのか』を考える機会は、まだ十分とは言えない」と述べた上で、「ツールに使われない人間力を共に考えていきたい」と語った。

<調査概要>
実施期間:2025年3月6日~2025年12月1日
対象:同社への企業訪問を行った中学生・高校生 230名
実施方法:Webアンケートまたは紙に記入
※各数値は小数点第2位を四捨五入して表示しているため、グラフの表示上、合計が100%にならない場合がある

1.学校の所在都道府県
北海道/宮城県/山形県/福島県/東京都/神奈川県/千葉県/愛知県/岐阜県/新潟県/長野県/滋賀県/大阪府/兵庫県/鳥取県/沖縄県
2.学校と学年区分(n=230)
中学校:13校 115名 (内訳:1年生10名/2年生20名/3年生85名)
高等学校:8校 115名 (内訳:1年生6名/2年生109名/3年生0名)