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生徒の習熟度に合わせた指導を支援、教育AIエージェント「fukutan」のベータ版を公開
2026年3月6日 10:30
株式会社datagustoは、学校での授業運営や学習支援を行う教育AIエージェント「fukutan」のベータ版を公開した。副担任のように教員を支援するAIとして開発したもので、2025年9月から国際基督教大学高等学校(ICU高校)で実証実験を進めている。
fukutanでは、教員が授業の組み立てや課題内容をAIと相談しながら作成できるほか、生徒の習熟度に応じて課題の出し分けが可能。生徒は配布された課題に取り組みながらAIと対話し、フィードバックを受けたり質問したりすることができる。教員は、生徒の回答や利用状況などの学習ログを収集・分析し、授業計画の改善や個別指導に役立てることが可能だ。
この仕組みにより、作問・課題配布・学習支援・学習状況の可視化・個別最適化という学習サイクルを構築。AIが課題作成や学習支援を行い、生徒の学習ログを教員に共有しながら授業改善につなげられるという。
開発の背景には、教育現場で増大する教員の業務負担がある。探究学習など対話を重視する授業が求められる一方、生徒一人ひとりへのフィードバック時間の確保が難しい状況がある。fukutanは、AIが学習支援や情報整理を担うことで、教員が生徒との対話や授業設計に集中できる環境づくりを目指している。
また、AI利用に伴うハルシネーション(事実と異なる内容の出力)や不適切な出力、個人情報の取り扱いなどのリスクに対応するため、同社のAIセーフティプラットフォーム「datagusto(データグスト)」を組み込んだ。
具体的には、定型フィルターや事前制約だけでは拾いきれない「意図しない挙動」にも対応できるよう、不適切表現の検知・抑制や個人情報の検知・保護、ログ監査などを行う仕組みにより、学校の運用ルールに沿った形で、安心して活用できる環境づくりを支援するという。
ICU高校における実証導入では、2026年2月までに約100名の生徒がfukutanを利用した。数学では生徒の理解度に応じた課題配布を行い、生徒が授業中にAIと対話しながら解答を進める形で活用している。国語では『山月記』を題材に、作品理解を深めながらリライトし、原作と読み比べる活動を実施。AIとの対話を「材料」として、生徒同士の対話や作品を批判的に捉える視点を育んでいる。
同校教頭の松坂 文氏は、「第一言語が英語の生徒も多く、数学は学力にばらつきが出やすい状況。50分の授業ですべての生徒に個別対応するのは難しいため、理解が進んでいる生徒にはAIと対話しながら課題に取り組んでもらい、つまずいている生徒には段階を踏んだ支援ができる形を模索した。学習ログが残り、後から『どこでつまずいたか』を把握できる点にも期待している」とコメントしている。
同社は今後、全国の高等学校を中心に一定期間の試験導入実施校を募集中だ。国語・数学・英語・理科・社会・探究など、複数教科での活用を想定し、授業での使い方や運用設計について学校の状況に合わせた提案が可能だという。




























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