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さいたま市が市立小中学校に「おたすけ学校AI」を導入、教育ネットが導入事例を公開
2025年10月15日 07:30
株式会社教育ネットは、さいたま市教育委員会による「おたすけ学校AI」の導入事例を2025年10月14日に公開した。同事例では、導入の経緯や効果、教員の反応について詳しく紹介している。
さいたま市は2022年から「さいたま市スマートスクールプロジェクト(SSSP)」を推進。市立小学校・中学校・特別支援学校において、2024年9月から約6,000名の教職員を対象に「おたすけ学校AI」の実証導入を開始している。教育ネットは、2025年6月18日から8月31日にかけて、さいたま市における「おたすけ学校AI」のログデータを調査・分析した。
調査結果によると、最も多く利用された機能は「自由に質問する」(1943回)で、教職員が疑問について気軽に質問をしていることがうかがえる。次いで「おたより作成」「所見作成支援」など、文書作成にまつわる校務で「おたすけ学校AI」を活用していることが判明している。
実際に利用した教員からは「初めて使用したところ、文書作成などで大いに助けられた」「まるで人間と会話しているような自然な回答で、驚いた」「子供と接する時間を確保できるのが大きい」といった声が寄せられているという。
さいたま市教育委員会は、教育現場におけるAIのさらなる活用について、教員による活用の推進によって市全体で校務効率化を進めることと、児童生徒の深い学びの実現という2つの方向性を掲げている。
教育ネットは、児童生徒向けの出張授業や教職員向けの活用研修を継続的に行い、教育DXと校務支援の両面から学校現場の変革に貢献していく方針だ。
●おたすけ学校AI アンケート分析
●おたすけ学校 AI所見作成