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子供と大人が幸せな学校づくりを考える、「エンタクフォーラム2025」を11月23日に開催

特定非営利活動法人School Voice Projectが、東京都中央区にあるサイボウズオフィスで「みんなでつくるエンタクフォーラム2025」を2025年11月23日(日)に開催

特定非営利活動法人School Voice Projectは、東京都中央区にあるサイボウズオフィスで「みんなでつくるエンタクフォーラム2025」を2025年11月23日(日)に開催する。対象は、教職員および教育に関心のある人で、イベントでは参加者同士が対話を通じ、民主的でインクルーシブな学校づくりについて学び合う。

同フォーラムでは、不登校の子供たちの増加や特別支援教育のニーズの高まり、教員不足や多忙といった学校教育の課題に対し、教職員を勇気付ける場を提供することを目的に企画したもの。参加者は、各分野の専門家や現場の教員の話を聞き、分科会形式で具体的な実践や悩みを共有しながら、互いの知恵を持ち寄る。

当日は、「多様な子供が共に学ぶ授業づくり」「社会をより良くする探究学習」「子供が参加する学校づくり」などをテーマとした分科会を午前と午後に開催。参加者は、同時刻に開催される分科会から1つを選び、対話に参加できる。登壇者には研究者、現場教員、教育NPO関係者などが多数参加し、理論と実践を交えた話が展開される予定だ。

また、すべての子供が安心して学べる環境を目指す視点から、「問題行動の背景を理解する」「子供もの声を聴く」「子供の意見表明」など、ソーシャルワークや子供の権利に基づく視点にも触れる。分科会の終了後には、学びや気付きを共有する時間が設けられ、イベント後には有料の懇親会も予定されている。

参加費は一般が3,800円で、25歳以下やオンラインコミュニティのエンタクメンバーは2,500円。保育ボランティアの配置、コミュニケーション支援アプリのUDトークによる書き起こしや非交流部屋の設置など、誰もが参加しやすいよう配慮されている点が特徴。

イベントの概要とタイムスケジュールは、以下の通り。

イベント詳細
日時:11月23日(日)10時~17時30分(受付開始:9時40分~)
場所:サイボウズオフィス
   〒103-6027 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階
アクセス:東京駅徒歩10分/日本橋駅直通
対象:教職員、教育に関心のある人
定員:100名
参加費:
一般チケット 3,800円
エンタクメンバー限定チケット 2,500円
U25チケット 2,500円
詳細・申し込み:みんなでつくるエンタクフォーラム2025

タイムスケジュール
10時 オープニング / チェックイン
10時25分 話題提供トーク
10時45分 分科会①+対話の時間(3つのテーマから1つを選んで参加)
(お昼休憩)
12時45分 分科会②+対話の時間(3つのテーマから1つを選んで参加)
14時10分 分科会③+対話の時間(4つのテーマから1つを選んで参加)
15時30分 対話の時間①
15時45分 School Voice Projectの取り組み共有
16時 対話の時間②
17時10分 学びや気付きの共有
17時25分 クロージング
17時30分 終了(終了後懇親会あり・詳細は本ページ下部参照)

分科会1-A(10時45分~11時55分)

学校のふつうアップデート
誰もが過ごしやすい学校にしたいと考えたとき、今の「ふつう」がバリア(障壁)になってしまうケースがある。「子供たちは多様である」ということを前提として、「ふつう」を見直していく考え方や具体的な方法を一緒に学ぶ。

学校のふつうアップデート

分科会1-B(10時45分~11時55分)

“揃わない”を前提に授業をどうつくる?
発達特性のある子供や外国にルーツのある子供など、多様な子供たちが教室で過ごす中、一斉一律にそろえる授業が通じなくなった現場が増えているという。実際の事例から、「そろわない」を前提に始める授業づくりを学ぶ。

揃わない”を前提に授業をどうつくる?

分科会1-C(10時45分~11時55分)

多様性を活かす校内研究・研修
子供たちだけでなく、教員たちも多様化している。病休に入ったり離職していく教員も少なくない中、校内研究・研修はどうあればいいのか。教育現場で研究・研修主任として試行錯誤してきた登壇者と一緒に考える。

多様性を活かす校内研究・研修

分科会2-A(12時45分~13時55分)

社会をよりよくする探究学習って?
学校教育を社会と結びつけ、生徒が現実社会の課題に主体的に取り組むことが求められるようになっている。やりがいはあるが、簡単ではないチャレンジに向き合っている登壇者の話から、大切にすべきことや実践のポイントを学ぶ。

社会をよりよくする探究学習って?

分科会2-B(12時45分~13時55分)

「子ども参加」で学校をつくるって?
次の学習指導要領に「子供の主体的な参加」という文言が追加される可能性がある。そもそも「子供の声を聴く」とはどういうことで、必要な大人の関わりとはどんなものなのか? 校則だけにとどまらない「子供参加」について話し合う。

「子ども参加」で学校をつくるって?

分科会2-C(12時45分~13時55分)

“不適応や不登校”の見取りと関わり
“問題行動”といわれる子供の行動の意味を考えることで、子供との関係性が変わることがある。ソーシャルワークの視点からさまざまな工夫を凝らした「教室での実践」をひもとき、“問題行動と呼ばれる行動”の捉え方や対応を考える。

“不適応や不登校”の見取りと関わり

分科会3-A(14時10分~15時20分)

生徒当事者の声を聞いて考えよう
学校生活に関する生徒の視点から「学校をどうすればいいんだろう?」という問いについて考察。「生徒の声が大事にされる学校」を目指して活動する学生団体・ミライエコールの学生の対話を通じて「当事者参画」について議論する。

生徒当事者の声を聞いて考えよう

分科会3-B(14時10分~15時20分)

子どもの権利を教室で具現化するには?
「学校教育の土台に『子供の権利』を置く」という観点から、School Voice Projectの理事3人が登壇。子供の権利を意識したクラスづくりをしている小学校教員の話を聞きながら、自分の教室を振り返り、実現できることを考える。

子どもの権利を教室で具現化するには?

分科会3-C(14時10分~15時20分)

学校の組織開発、お悩み相談会
「大人にも子供にも学校を楽しくする」を掲げ、全国の学校・園で改革伴走型支援に尽力する株式会社先生の幸せ研究所の講師が登壇。「どうにかしたいけど、何からどうすれば……」といった学校に関する課題について話し合う。

学校の組織開発、お悩み相談会

分科会3-D(14時10分~15時20分)

組織と個人の間を模索する ~現場から葛藤とジレンマを語り合う~
思い描く教育の姿と実際の職員室との間で生じる葛藤やジレンマについて、現場の教員たちがざっくばらんに語る。

組織と個人の間を模索する ~現場から葛藤とジレンマを語り合う~