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教職員アンケート、小学校教員の8割が授業の持ちコマ数が多くて負担と回答

School Voice Projectによるアンケート

 特定非営利活動法人School Voice Projectは全国の教職員に対して行ったアンケートの結果を発表した。それによると現在受け持っている授業コマ数について、小学校の教職員の約8割が「負担」と感じているほか、全校種でも約半数が負担と感じているという。

 このアンケートは全国の小学校から高校の児童生徒が通う一条校(学校教育法1条に定める学校)に勤務する教職員に対して、2023年9月15日から12月31日までインターネット経由で実施したもの。回答数は335件。授業コマ数について負担感や質を維持するためのコマ数などを聞いたもので、教職員の校種ごとなどで集計されたものとなる。

受け持っている週あたりの授業コマ数

 受け持っている週あたりの授業コマ数は、小学校や特別支援学級で21コマ以上が過半数となった一方で、中学校、高校、中等教育学校では20コマ以下が多くを占めている結果となった。負担感については、小学校で「多くて負担」と「どちらかというと多くて負担」の合計が約8割と多くなっている。また、受け持ちコマ数が多くなればなるほど負担感も増している。

コマ数の負担感×校種別
コマ数の負担感×コマ数

 教員が心身の健康を守るために「最大でもここまでに収めるべき」と思うコマ数については、「16~20」が小学校、中学校、中等教育学校、特別支援学級でもっとも多く、高校では「11~15」がもっとも多くなった。

心身の健康を守るために収めるべきコマ数

 さらに、授業の質を維持するために望ましいコマ数は、小学校と特別支援学級が「16~20」が最も多くなったのに対して、中学校、高校、中等教育学校については「11~15」が多かった。中等教育学校では「10以下」が29%となっているが、中等教育学校の回答数が7と少ないことは留意する必要がある。

授業の質を維持するために望ましいコマ数

 勤務時間内に業務を終えるのに必要なコマ数では、小学校が「16~20」、そのほかが「11~15」が最も多かった。

勤務時間内に業務を終えるのに必要なコマ数

 School Voice Projectでは、教職員から「コマが減っても授業準備に当てられるか不安」「授業の他に、LHRや総合の時間、学年会や分掌の会議などが入り、空き時間がない日もある」という回答も紹介し、持ちコマ数だけでなく授業以外の業務の多さが負担感につながっているとも分析。

 その一方で、十分な空き時間は負担感を減らし、授業の質向上や児童生徒に向き合う余裕につながり、教員が適切なコマ数で授業を担当することが不可欠と結論づけている。