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追手門学院大学、「AIアドバイザー機能」で学生の行動を支援
2025年10月15日 10:00
追手門学院大学は、大学公式アプリ「OIDAIアプリ」に、学生の主体的な行動を支援する生成AI機能「AIアカデミックアドバイザー(仮称)」を搭載すると2025年10月14日に発表した。同機能は、2026年3月のリリース予定。
同機能は、マルチエージェント構成の学生向け生成AIアドバイザー。大学の統合データベースに蓄積された学修情報や学内情報、学生の学びやキャリアに関する興味・関心をもとに、履修・資格取得・留学・就職活動、課外活動など、学生生活に関する相談に対して、個別最適なアドバイスを提供する。
マルチエージェント構成の特徴は、正確性(精度の高い応答)・保守性(応答改善のしやすさ)・拡張性(新しい分野への拡張)の3つ。「Inspire(気付きを促す)」「Personalize(個別最適化)」「Bridge(人や情報をつなぐ)」を柱に据え、AIが全てを解決するのではなく、学生の挑戦や成長を促すパートナーとして位置付け、必要に応じて対人支援につなげるという。
AIアドバイザーによる体験としては、履修登録と留学、就職活動といった例が挙げられている。例えば、履修登録については、AIアドバイザーが学生に履修登録時期を通知。学生が所属学部や学科の卒業要件や履修状況、将来希望するキャリアなどをAIアドバイザーに相談し、履修計画を立てるイメージだ。
留学においては、学生が将来の目標や体験したいこと、渡航先の国、費用などをAIアドバイザーに相談。留学の説明会や奨学金制度、語学対策講座の受講、留学の体験談などの情報を深掘りすることで、挑戦可能な目標に変化させることができる。
就職活動での活用イメージは、学修内容や課外活動、アルバイトといった経験を振り返りながら、学生がAIアドバイザーで自分の強みや弱みを言語化することを想定。自分の価値観や関心・特性を整理して企業調査につなげる行動を目指す。
追手門学院大学は、学内におけるα版の試験運用を経て、2025年12月にはβ版をリリース予定だ。学生と教職員によるプレテストとフィードバックを通じて精度を高め、2026年3月の正式導入を目指すとしている。