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近畿大学、LINE×画像認識AIを活用した落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入
2025年1月13日 06:20
近畿大学は、株式会社findが提供する落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を2025年2月3日から導入すると2025年1月10日に発表した。
通常、落とし物の特徴や色、形状などを記録するのは手間がかかるが、同サービスは、落とし物の取得者が落とし物をスマートフォンで撮影し、画像を登録することで、生成AIが落とし物の特徴を入力するのが特徴だ。同社によると、画像認識AIを利用することで、マフラーや手袋、鍵、ピアスなど、これまで特定が難しかった落とし物も見つけることが容易となるという。
落とし主は、findのLINE公式アカウントを追加することでWebフォームに落とし物や忘れ物の情報を入力可能で、その情報は直接検索システムに反映される。落とし主は、フリーワードを入力して落とし物を検索することもできる。また、落とし主からの問い合わせは、AIやfindのスタッフがチャットなどで対応し、見つかった落とし物の保管場所などを案内する仕組みだ。
近畿大学東大阪キャンパスでは、月間約600件の落とし物が届けられ、学生からの問い合わせに職員が電話やメールで対応していた。同サービスの導入により、LINEでの問い合わせが可能となり、返却率の向上と事務職員の負担軽減が期待される。なお、同社によれば、問い合わせ対応時間や落とし物登録時間を平均で80%削減できるとしている。
同大学は、いち早くインターネット出願を導入するほか、学内キャッシュレス化の推進、VISAプリペイド機能付き学生証の発行、全学生・教職員へのSlackの導入など、ICTを活用した取り組みを積極的に進めている。