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高校生190名が学んだ闇バイトと詐欺の危険、LINEヤフーが都立校で特別講座を実施

LINEヤフー株式会社が、東京都立第一商業高等学校の高校2年生を対象に、闇バイトの勧誘や悪質なフィッシング詐欺に関する特別講座を実施

LINEヤフー株式会社は、東京都立第一商業高等学校の高校2年生約190名を対象に、闇バイトの勧誘や悪質なフィッシング詐欺に関する特別講座を2025年7月14日に実施した。

講座は「他人事ではないインターネット詐欺〜闇バイトとフィッシング詐欺を理解し、自分を守る〜」というテーマで行われ、LINEヤフー CSR本部の西尾勇気氏とセキュリティエンジニアリング本部の大角祐介氏が講師を務めている。

近年、SNSなどを通じて若者を狙った闇バイトの勧誘や、巧妙なフィッシング詐欺が横行しており、夏休みは特に被害のリスクが高まる時期とされる。総務省の2024年度調査によると、青少年のインターネット・リテラシーの中で「不適正取引リスク(フィッシングやネット上の売買など)」への対応力が最も低く、正答率は63.1%にとどまった。

今回の講座では、「募集する側」の立場から闇バイトについて考えるワークショップや、闇バイトに誘われた際に、誰に相談するかを整理するワークショップを通じて、生徒たちが互いに話し合った。

特別講座で使用した授業用スライドと生徒用ワークシート

授業を受けた生徒からは、「これまで自分には関係ないと思っていたが、スマホ1台で被害に遭う危険性が潜んでいることを実感した」「これから夏休みに入り、友達と遊ぶためのお金が必要な場面が出てくるかもしれないが、甘い言葉に惑わされず、安全な場所で働くことを意識したい」などの声が寄せられている。

LINEヤフーは、2025年1月に総務省などとの官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」への参画も表明しており、関係機関との連携や各種取り組みを一層強化。今後も、若年層を含む幅広い世代に向けたサイバー犯罪への啓発活動を行う方針だ。