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Yahoo!きっず、小学生向け生成AI入門サービスを開始

「Yahoo!きっず」が、生成AIを活用してオリジナルのゲームを誰でも簡単に作成できる「AIゲームつくりエイター」の提供を開始

LINEヤフー株式会社は、同社が運営する子供向けポータルサイト「Yahoo!きっず」上で、小学生を対象とした生成AI入門サービス「AIでゲームつくりエイター」の提供を開始した。

同サービスは、生成AIを活用しながらゲームづくりに挑戦することを通して、子供たちにプロンプト設計や創造力を学ばせることを目的としている。対象は、主に小学校3年生から6年生で、「もぐらたたきゲーム」や「マルバツゲーム」など5種類のサンプルゲームを用意。ゲームがどんなプロンプトで生成されているのかを学べる内容になっており、プレイ後にはプロンプトを自由に改良できる。

ゲーム内容とプロンプトの確認画面
ゲームのプレイ画面と、ゲームをパワーアップするポイント

また、「はてなのたまご」という機能を利用すると、サンプルを参考にしながら一からプロンプトを編集し、完全オリジナルのゲームを作成することも可能だ。

見本のプロンプトを呼び出してプロンプトを編集し、オリジナルゲームを作成できる

生成AIの仕組みやプロンプトの書き方は、イラストを交えてわかりやすく説明されており、子供たちが楽しく基礎から応用まで学べる設計となっている。さらに、サービスには利用制限も設けており、1日あたりのゲームプレイ数は最大20回までで、深夜帯の利用はブロック。子供たちの過度な利用を防止する。

生成AIでゲームをつくる仕組みをイラスト付きで紹介。プロンプトづくりのポイントもわかる

提供開始の背景には、LINEヤフーが実施した生成AIに関する意識調査の結果がある。20代から50代の保護者1,000人を対象とした同調査では、「子供に生成AIを活用させたい」と考える保護者が約6割にのぼった。

約6割の保護者が「子供に生成AIを活用させたい」と回答

一方で、「誤情報を信じてしまうことへの不安」や「親自身が正しい教え方がわからない」といった声も多く、「どちらかといえば反対で、限定的な使用にとどめるべき」など、慎重または否定的な見解を示す意見も3割強に達している。

小中学校における生成AIの学習・授業について、約5割は「使い方に慎重さが必要、3割以上が「限定的な使用にとどめるべき」と回答
家庭で生成AIの使い方を教えることについて、5割以上が賛成。約3割はどちらかといえば反対
家庭で生成AIを活用する課題は「誤情報を信じることの不安」「思考力や創造力の低下」「正しい使い方や教え方がわからない」が上位
アンケート概要
実施日:2025年6月30日~7月1日
調査対象:Yahoo!クラウドソーシングユーザーに対するインターネット調査(20代~50代の子供を持つ親)
有効回答:1,000人