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LINEヤフーとキラメックス、「やまがたAI部」と人材育成に関する協定を締結

LINEヤフー株式会社とキラメックス株式会社は、山形県の産学官連携コンソーシアム「やまがたAI部」と、山形県内におけるAI人材育成に関する協定を締結した

 LINEヤフー株式会社とキラメックス株式会社は、山形県の産学官連携コンソーシアム「やまがたAI部」とAI人材育成に関する協定を締結したと発表した。LINEヤフーグループ社員などに実施しているAIのリスキリングプログラム「AI活用アカデミア」を山形県内の企業と、高校向けに提供する。

 AI活用アカデミアは、エンジニア以外の職種を対象としたAI人材育成コース。基礎からワークショップまで計7回の講座で業務にAIを活用するスキルを習得できるという。これまで、LINEヤフーのグループ社員や法人の約1500名が受講し、生成AIを活用したサービスに従事するなど、企業の業務に活用されている。

 生成AIはハルシネーションや著作権侵害などの課題があり、利用には一定のリテラシーが必要ということから、LINEヤフーではAI倫理基本方針を策定してAI倫理に関する有識者会議を定期開催し、生成AI社内推進組織「生成AI統括本部」を発足するなど、生成AIを適切かつ積極的に活用する取り組みを進めている。

 AI活用アカデミアには、これまで培ったLINEヤフーの生成AIに関するノウハウを日々アップデートしながら反映しているため、技術的知識だけでなく、活用上の注意点を踏まえた適切な活用方法を学べるという。

 山形県内の企業向け講座は、11月7日(木)から12月19日(木)までを受講期間として提供する。定員は100名で、受講料は1人あたり20万円。厚生労働省の「人材開発支援助成金」も利用できる。全7回の講座は以下の通り。

第1回 AIの基礎知識、求められる人材
第2回 AIを「使いこなす」活用事例の紹介
第3回 使っていますか?生成系AIによる業務改革
第4回 データが重要!AIを活用したデータ分析の方法
第5回 AIを活用した課題解決の方法
第6回 AIプロジェクトの進め方とポイント
第7回 AIプロジェクトの企画発表会

 企業向けには、講座提供に先立ってAI活用アカデミアのオンライン説明会を10月17日(木)に開催する。参加には事前の申し込みが必要。

 また、やまがたAI部が提供するプログラムにAI活用アカデミアをベースにした講座を追加し、山形県内の高校生に提供する。こちらは実証実験のため、一般募集は行わない。講座は全4回となる。

第1回 AIで変わる仕事と働き方
第2回 使ってみよう!身近なAI
第3回 考えてみよう!AI活用
第4回 検証してみよう!AI活用

 同講座では、生徒自身が設定した課題を生成AIを活用して解決する企画も実施し、結果を踏まえてプログラムの提供を拡大する。なお、一部のカリキュラムでは、LINEヤフーやグループ企業である株式会社ZOZOの社員も講師として登壇するという。