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LINEヤフー、闇バイトのリスクを学べる中高生向け教材を公開

LINEヤフー株式会社と国立大学法人静岡大学が、闇バイトの加担リスクを学ぶことを目的とした情報モラル教材を共同開発

LINEヤフー株式会社は、国立大学法人静岡大学と共同で、中学生・高校生向けの情報モラル教材を開発したと2025年3月18日に発表した。この教材は、闇バイトへの加担リスクを学ぶことを目的としており、無料で公開されている。

LINEヤフーは、2024年からSNSを悪用した詐欺行為への対策を進めており、同教材もその一環として制作された。タイトルは「「闇バイト」を自分ごととして考えてみよう~闇バイトに注意!あなたを犯罪に巻き込む手口~」で、「LINE」アプリをはじめとする身近なインターネットツールを悪用した闇バイトの実態のほか、関与した場合の対処法を学ぶことが可能だ。

同教材の特徴は、「自分は絶対に闇バイトをやらない」と考えるのではなく、あえて「自分がお金を必要とする場面」や「少し怪しいがやってしまうかもと感じてしまう場面」など、生徒たちが自分ごととして捉えることができるようになっており、闇バイトへの加担リスクを自覚させやすい。

闇バイトの募集要項には、一見犯罪とわからないような仕事内容や高額な報酬を示唆する文章が記載されていることが多いため、同教材では闇バイトを募集する側に立ち、募集コメントを考えるワークを通じて、どんなキーワードに注意すべきか、闇バイトの可能性がある募集を見極める力を養う。

また、「闇バイトに気を付けよう」だけではなく、「おかしいな」と思ったときに、誰に、どのように相談するかをワーク形式で学べる。万が一、闇バイトの募集を受け取ってしまったときの具体的な対応のほか、SNSで闇バイト募集に関する情報を見かけたときの対処法についても紹介している。

授業用スライドと生徒用ワークシート、講師用ガイドブックがセットになっている

LINEヤフーはLINEみらい財団と連携し、同教材を18都県82市区町村の教育機関で利用されている「GIGAワークブック2026年度版」に掲載するほか、2025年4月からは中学校や高校を対象として同教材を活用したオンライン授業も実施する予定だ。オンライン授業の講師はLINEヤフーの社員が務め、講演依頼をオンライン出前授業申し込みページで受け付ける。

さらにLINEヤフーでは、闇バイトの注意喚起を促すWebページにインフォグラフィックを追加するほか、闇バイトに特化した啓発活動として、LINE内の告知枠や公式アカウント、公式SNSでの情報発信を実施。LINEオープンチャットを利用する全ユーザーに、闇バイトに関する注意喚起をポップアップで表示する予定だ。

LINEヤフーが過去に実施した詐欺行為などに関する啓発活動の様子

【教材概要】

  • タイトル 「闇バイト」を自分ごととして考えてみよう~闇バイトに注意!あなたを犯罪に巻き込む手口~
  • 教材ダウンロード 闇バイト防止教育のWebページより
  • 対象 中学生・高校生
  • 実施時間 50分
  • 対応教科および領域 特別活動を中心に、道徳・国語・社会・技術・家庭・情報・総合的な学習(探究)の時間など
  • 講演依頼申し込み オンライン出前授業申し込みページより