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小学生向け学習アプリ「LOGIQ LABO」、自立学習の支援機能を強化

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションが、小学生向け学習アプリ「LOGIQ LABO」の機能改善と新機能追加を実施(出典:株式会社ソニー・グローバルエデュケーション、以下同じく)

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションは、小学生向けの学習アプリ「LOGIQ LABO」のアップデートを実施したと発表した。今回のアップデートでは、子供の自立的な学習を後押しする仕組みを強化している。

LOGIQ LABOは「考える力」を育むことを目的に開発され、第21回日本e-Learning大賞で経済産業大臣賞を受賞した実績を持つ。今回のアップデートでは、AIが子供の正答率や解答時間をリアルタイムで分析し、「少し難しいが、頑張れば解ける」という難易度の問題を出題するアルゴリズムの精度を向上させた。

子供のモチベーション維持と、自ら問題に取り組む力を養うための機能を強化

また、問題解決までの流れを段階的に示し、子供が自分の力で正解にたどり着けるようサポートを強化。子供が試行錯誤を通じて徐々にレベルアップできるように難しい問題を細分化するほか、段階的に解き方を説明するチュートリアルや動画を使ったヒントなどを追加している。

動画によるヒント機能

保護者との連携を強化する機能として、設定時間になっても学習が開始されていない場合に通知する機能を保護者アプリに追加。学習を継続している週数や総学習日数を確認できる機能のほか、学習履歴の通知機能と応援メッセージ機能を新たに搭載した。

学習の継続状況を子供が確認できる
学習アプリによる応援メッセージの例
子供の学習状況が保護者に通知される
保護者から子供にメッセージを送付可能

ソニー・グローバルエデュケーションによると、利用者の学習履歴から「レベルアップのスピードが速いと問題のスキップ率が上昇する」という課題があり、「自立的に学習できる習慣を付けたい」といった声が保護者から寄せられていたことから今回の機能強化に至った。

LOGIQ LABOは、開発者自身の「子供が複雑な問題をすぐにあきらめる」「学習へのやる気が見られない」といった父親としてのリアルな悩みが開発の出発点となっており、AIが子供のレベルに応じて問題を調整してオーダーメイドのカリキュラムを作成するのが特徴。

開発者は、「優秀な家庭教師が常に隣にいてくれるかのような、一人ひとりに完全に最適化された学習体験を実現したい」と述べており、目標達成のための最適なカリキュラムの自動生成や、つまずいた瞬間にAIが対話で解決に導く世界観を目指しているという。