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鳴門教育大、AIで主体的な学びを深める教員養成アプリを開発
2025年3月4日 10:30
鳴門教育大学は、AIを活用した学修可視化スマートフォンアプリ「セルデザ」を開発し、2025年4月から本格運用を開始する。教員養成のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進する一環として、学生の学びを可視化し、主体的な学修を支援する狙いがある。
セルデザは、学生個人の成績データのほか、授業や実習・生活で気付いたことをテキスト情報として記録。これらのデータをグラフやレーダーチャートで表示することで、学生自身が自分の学修状況を確認できる。さらにAIが成績などの定量データと日々の気付きメモなどの定性データを分析し、学生にフィードバックを提供することで、学習の振り返りや自己成長の促進を図る仕組みだ。
鳴門教育大学は、教員養成における新しい学修スタイルとして「セルフデザイン型学修」を提唱している。これは、大学が定めた基準に合わせる教育から、学生自身が自らの成長課題に向き合い、主体的に学びをデザインする方式への転換を目指すものだ。セルデザは、セルフデザイン型学修を支援するツールとして開発したもので、学生は自身の学修状況をすぐに把握できる。
また、指導体制の整備も進めており、1年次の必修科目として「鳴教大生 学びの第一歩:学びのセルフデザイン」を創設。さらに、大学教員が学生と定期的に面談する機会を設け、学生の学修をサポートする仕組みも導入するという。
鳴門教育大学では、今後の教育現場で求められる「主体的に学び創造的に実践する教師」の育成を目指し、セルデザを活用した取り組みを強化する方針だ。
●AIを活用して主体的な学びを深める!!セルフデザイン型教員養成アプリ「セルデザ」