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教員不足解消を目指す求人サイト「ミツカルセンセイ」、関西の一部自治体で先行リリース

求人サイト「ミツカルセンセイ」が奈良県や兵庫県の一部で先行リリース

公立学校の教員不足解消を目指す合同会社Quickenは、求人サイト「ミツカルセンセイ」を奈良県川西町、奈良県三宅町、兵庫県宝塚市において先行リリースした。

ミツカルセンセイは、教員免許を持ちながらも現在は教職に就いていない「潜在教員」を対象としたサービスである。自治体の協力のもと、対象学校や採用期間、雇用形態のほか、給与や福利厚生、自治体の働き方改革に関する情報を掲載し、応募者が検討しやすいように工夫している。

ミツカルセンセイの特徴

また、応募者のプロフィール情報を入力することで、履歴書を用意することなく、スムーズに応募できる仕組みも導入した。さらに、興味のある市町村や学校を登録すると、求人情報が追加された際に通知メールが届く機能を実装している。サービス登録後に学校から突然電話があるということがないよう、登録者の個人情報を保護しているため、安心して利用できる。

サービス利用の流れ

文部科学省が公表した「教師不足に関する実態調査」によると、約2,500名以上の教員が不足している。同社は、年度途中で教員の欠員が発生し、代わりの常勤講師が見つからないまま年度末を迎える状況から250名以上の関係者に聞き取りを実施。応募者ファーストの求人サイトや自治体伴走体制を構想するに至ったという。

同社がまとめた教員不足の構造的問題
合同会社Quicken. 代表 小谷瑞季氏

同社の代表である小谷瑞季氏は、大阪大学法学部国際公共政策学科4年に在籍。教員不足について書かれた書籍を読んだことをきっかけに教育現場の状況を知り、大学を休学して教員不足問題の解決に取り組んでいるという。

同社は、教員不足解消のほか、学校や行政現場の働き方改革に取り組み、教育課題解決の体制作りに貢献することを目指している。