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三重県桑名市、教育に特化した人材マッチングサービス「複業先生」を導入

教育現場の働き方改革と地域連携による共創を目指す

三重県桑名市と株式会社LX DESIGNが教員不足の解消や教員の働き方改革などを目的とした連携協定を締結

三重県桑名市と教育に特化した外部人材マッチングサービスを提供する株式会社LX DESIGNは、2024年9月13日に連携協定を締結し、トークセッションを実施した。

連携協定の目的は、教員不足の解消や教員の働き方改革を進めるとともに、外部人材を活用して児童生徒一人ひとりのニーズに応じた教育を提供することにある。LX DESIGNが提供する「複業先生」は、民間の専門家を学校に招き、キャリア教育や探究学習、プログラミングといった分野で学校をサポートする。

民間の専門家に授業を依頼できる「複業先生」

同日に開催されたトークセッションでは、桑名市長の伊藤徳宇(いとう なるたか)氏やSTATION Ai株式会社代表の佐橋宏隆(さはし ひろたか)氏が参加し、地域とスタートアップの連携について議論が行われた。伊藤市長は「子供たちが実社会とつながる機会を増やすことで、教育に新たなチャンスが生まれる」と述べ、スタートアップ企業の力を活用して地域課題を解決する重要性を強調した。

スタートアップ企業との共創をテーマとした対談イベントを開催

なお、協定締結に至った背景には、政府や自治体がスタートアップの革新的な技術を活用し、地域課題に取り組む動きがある。桑名市では「くわなスタートアップオープンフィールド戦略」を策定し、人口減少や少子高齢化などの課題についてスタートアップ企業との共創に取り組んでいる。

LX DESIGNの代表取締役である金谷 智氏は、「学校現場の現実に向き合いながら、社会全体で教育課題に取り組むことが重要」と述べ、地域の人々とともに持続可能な教育のあり方を模索していく姿勢を示した。

今回の協定では、教員不足への対応だけでなく、AIやICTを活用した児童生徒のデータ利活用によるスキル向上にも取り組む予定だ。さらに、地域の企業や住民との連携を通じて、教育現場での業務効率化やスクールロイヤーなどの支援体制を強化するという。