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スマホで利便性向上、「スマート学生証」をネットラーニングが提供開始

株式会社ネットラーニングホールディングスが、大学向けに「スマート学生証」の提供を開始

株式会社ネットラーニングホールディングスは、大学向けのデジタルID総合サービス「スマート学生証」の提供を開始したと2025年11月14日に発表した。

スマート学生証は、国際技術標準の「オープンバッジ3.0」に準拠したデジタル証明サービスである。スマートフォンで表示可能な学生証には、氏名や所属、顔写真、発行日、有効期限などが明記されており、二次元バーコードやNFC、デジタル署名で本人確認が可能。この仕組みによって、従来のプラスチックカード型学生証に比べて、利便性とセキュリティが向上した。

すでに全国の主要な153大学がオープンバッジを導入しており、同じシステムでスマート学生証をそのまま活用可能だ。発行もAPI連携によって自動化でき、セキュリティ対策を講じたNFCシールにより、導入コストを抑えられるという。

学生にとっては、学生証の紛失リスクを低減できるだけでなく、学内の図書館や食堂、プリンターの利用、公共交通のほか学外の映画館や美術館での学割証明にも利用可能となる。また、学習履歴やスキルの証明(オープンバッジ)と連携し、就職活動時や進学時に活用できるポートフォリオとしての役割も持つ。

一方で大学側では、発行・管理にかかる郵送費や印刷コストを削減できるメリットがある。卒業・退学・休学に伴う失効処理を自動化できるほか、マイナンバーカードとの連携によってなりすまし受領を防止できる。学生への通知機能により、休講や休校の連絡もすぐに連絡可能だ。