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内田洋行が東北大のDX戦略を支援、スマホ学生証と学内アプリでデジタル基盤を構築
2025年10月2日 07:00
株式会社内田洋行は、国立大学法人東北大学が推進する「全学DX戦略」を支援し、大学公式スマホアプリ「東北大アプリ」の開発・導入を実現したことを2025年10月1日に発表した。
同アプリは、東北大学の学生約17,800人、教職員約6,600人、合わせて約24,400人が利用可能なスマホ学生証・職員証機能を中核としたデジタル基盤である。学内システムへのアクセスや休講・教室変更などの授業情報、キャンパスマップ、緊急通知・防災情報など、大学生活に必要な情報をリアルタイムに配信可能だ。
地域連携も視野に入れており、仙台市交通局の学都仙台バス・地下鉄フリーパス購入時の本人確認や、宮城県美術館、仙台市博物館での観覧料割引にもスマホ学生証を活用できる。
2025年10月1日からは、附属図書館での利用サービスを開始。スマホ学生証/職員証の二次元バーコードをかざすことで、図書館での入退ゲートや図書貸出システムでの利用が可能となった。
同アプリの導入は、国際卓越研究大学として認定された東北大学の「全学DX戦略」の一環として位置付けられている。東北大学のDX推進プロジェクト・チームを中心に開発検討が始まり、内田洋行がシステム構築や運用支援のプロジェクトマネジメントを担当。2025年4月より運用が開始された。内田洋行は今後も東北大学との連携を継続し、持続可能な学習基盤の構築に取り組む方針である。
東北大学は、在学生や教職員だけでなく、高校生・卒業生・保護者・地域住民など多様な人々が利用できる仕組みを目指している。今後は災害時の安否確認機能の実装も検討しており、大学と地域が一体となった防災基盤の構築を進める予定だ。