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内田洋行、AI教育を実践する学習施設を石川高専に導入
2025年4月18日 18:30
株式会社内田洋行は、石川工業高等専門学校のAI教育を実践する学習施設「AI Career Tech Center」の設置に協力したことを2025年4月18日に発表した。
同施設は、日本の高等専門学校では初となるAI学習専門教室で、インテル株式会社と連携して整備された。学生はAIリテラシーからプログラミング演習までを体系的に学び、地域企業や自治体と連携しながら課題解決型学習(PBL)を通じて地域社会への貢献を目指す。授業ではノーコード開発やPythonによる実装などを扱い、実践的なスキル育成を強化する。
教室には、AI解析や3Dモデリング、シミュレーションにも対応可能なノートパソコン50台を導入。インテル Core Ultra 7 プロセッサー165Uを搭載し、メモリーが32GB、ストレージは512GBの仕様となっている。インテルのvProプラットフォームにより、安心なセキュリティ環境を実現できるのが特徴だ。
教室設計にも工夫があり、チームでのアイデア出しと個人作業に適した可動性の高い設備とした。学生は対話や試行錯誤を重ねながら、AIを使ったプロトタイピングやリアルタイムAIアプリの実装を経験できる。
さらに、インテルが提供するAI教育プログラム「Intel AI for Future Workforce プログラム」によって、学生が将来のキャリアに直結するAIスキルを体系的に習得できるようにした。同プログラムには、データ分析・機械学習・AIによる意思決定支援などが含まれ、企業が求める「実社会で通用する力」の育成を目指す。
石川高専は、設立以来「人間性に富み、創造性豊かな実践力のある研究開発型技術者の育成」を基本理念に掲げている。今年度からは新たなカリキュラムを導入し、高専ならではの5年間一貫教育を最大限に生かしながら、より高度なDX・GX人材の育成に力を注ぐ方針だ。