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AIサービス「えがおカメラ」で記録と共有を効率化、認定こども園がテスト導入

株式会社DESIGN LINKSが、認定こども園にて新サービス「えがおカメラ」のテスト運用を開始(出典:株式会社DESIGN LINKS、以下同じく)

株式会社DESIGN LINKSは、認定こども園においてAIを活用した新サービス「えがおカメラ」のテスト導入を開始した。2026年1月からは、同機能を活用した本格運用を開始する予定だ。

えがおカメラは、保育現場での日常を効率的に記録し、関係者間で共有することを目的としたサービスである。音声で撮影するカメラ、動きを検知するアクションカメラ、常時動画を撮影するカメラの3種類を組み合わせ、園内の様子を自動で記録する。撮影された写真はAIの顔認証機能により個人を判別し、事前に登録されたIDごとに自動で振り分けを実行。データはクラウド上で管理される。

保護者は、パソコンやスマートフォンを通じて子供たちのライブ映像を閲覧でき、園での様子を日常的に確認できる。これまで保育士や保育教諭が手作業で行ってきた写真の整理や共有作業の負担軽減につながる仕組みとなっているほか、保育教諭の写真や映像は、施設運営における業務改善にも活用できるという。

「えがおカメラ」の設置風景

保育現場では人手不足や業務負担の増加が課題となっており、園児の成長記録や情報共有を十分に行えないケースもある。えがおカメラは、こうした課題に対応するために開発し、テスト導入を実施。さらに、子供や保育教諭の笑顔を可視化し、数値化が難しかった保育の質を多角的に分析評価する仕組みも備えた。

現在は情報収集と検証を進める段階で、テスト運用で得られたフィードバックを基に機能改善を行う。DESIGN LINKSは、将来的に認定こども園以外の保育施設や、老人福祉施設など福祉・介護分野への展開も視野に入れている。