こどもとIT BookLab
『特別支援教育を担当する先生向けの生成AI活用ガイド』、子供の「好き」を生かす実践例を紹介
2026年6月16日 08:30
明治図書出版株式会社は、『特別支援教育を担当する先生のための生成AI活用ガイド』を2026年6月5日に刊行した。同書は、特別支援教育を担当する教員に向けて、生成AIを教材準備や授業計画、文書作成、専門性向上などに生かす方法を紹介する実践ガイドだ。掲載しているすべてのプロンプトをまとめたスプレッドシートをダウンロードできる特典も用意しており、すぐに試しやすい。
特別支援教育では、児童生徒の興味関心、発達の特性に応じた教材づくりや授業準備が求められる。一方で、教員は日々の事務作業や保護者対応、校外学習・修学旅行の計画づくりなど、多くの業務を抱えているケースが多い。
同書では、生成AIを教員の専門性を支える「パートナー」としている。生成AIが得意な「たたき台」を瞬時につくることと教員の強みを組み合わせることを提案。日々の事務作業や教材準備の一部を生成AIに任せて、教員にしかできない「子供の心に寄り添う対話」や「楽しい授業」をつくれるようにすることを重視した。
第1章では、生成AIの基礎知識と可能性を解説する。生成AIとは何か、どのような種類があるのかを整理し、特別支援教育の多様なニーズと生成AI活用の可能性についても扱う。
第2章では、利用前の準備とリスク管理を取り上げる。生成AIを安全に使うための基本を押さえたうえで、先生が主体となって活用することを前提としている。
第3章では、文書作成を効率化する生成AIの活用を紹介。連絡帳で保護者の思いに寄り添う文章を作成する方法、外国籍の保護者にも伝わる案内文を作成する方法、アンケート分析、議事録作成、図解資料作成、校外学習・修学旅行の計画作成などを取り上げる。
第4章では、子供の「好き」や「得意」を生かした指導案の作成、指導案からスライド資料を作成する方法、ワークシートの作成、個に応じたワークシートの作成、オーダーメイドアプリやオリジナル絵本の作成、シミュレーション動画の作成などを紹介する。
第5章では、授業の幅を広げる生成AI活用の実践例を掲載する。国語では4コママンガを見て思い出について発表する活動、算数では九九をオリジナルソングで覚える活動、社会では難しい資料の読み取りや分析を手伝ってもらう活動などを紹介する。理科では実験をシミュレーションする活動、総合的な学習の時間ではネットの正しい使い方をオリジナルソングで学ぶ活動なども扱う。
さらに、第6章では、専門性向上に生かす生成AIの活用を扱う。生成AIとの対話を通して授業を振り返る方法、研修動画の要約、必要な情報の検索、自分専用の生成AIの作成などを紹介する。併せて、ASD、ADHD、SLD、DCDの傾向のある子供の特性を理解し、支援を考える活用例も掲載している。
著者プロフィール
黒田一之(くろだ かずゆき)
特別支援学校教諭。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程(先端課題実践開発講座)。教員歴19年。小学校教諭を経て、現在は特別支援学校に勤務。「テクノロジーは当事者の幸せのために使う」を信条に、現場での指導と並行して大学院にて「教員とAIの協働」の実践研究を行う。佐藤裕理氏と共同開発・運営する「アシストAIプロンプトサイト」は累計18万アクセスを突破。
目次(抜粋)
はじめに
第1章 生成AIの基礎知識と可能性
第2章 利用前の準備とリスク管理
第3章 文書の作成を効率化する生成AIの活用
第4章 指導・支援の質を高める生成AIの活用
第5章 授業の幅を広げる生成AI活用の実践例
第6章 専門性向上に生かす生成AIの活用
おわりに
書誌情報
書名:特別支援教育を担当する先生のための生成AI活用ガイド
編著者:黒田一之
著者:小川修史・佐藤裕理・平生尚之
発売日:2026年6月5日
定価:2,156円(本体1,960円+税10%)
判型:A5判
ページ数:136ページ
ISBN:9784181427238
発行:明治図書株式会社






























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