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教員のAI活用とリスク対策を2枚で解説、特別支援学校の教員が作成したリーフレットを無料公開

発達障害・特別支援教育分野のプリント教材やCanvaのテンプレートなどを提供する「ためカモ学びサイト」が「先生のためのAI活用&リスク対策シート」を公開

ためカモ学びサイトは、学校現場でのAI活用を支援する「先生のためのAI活用&リスク対策シート」を公開した。このシートはA4サイズの2枚構成で、同サイトから無料でダウンロードが可能だ。

シートの制作には、特別支援学校教員である関口あさか氏、佐藤裕理氏、黒田一之氏が参加し、授業や校務に役立つAI活用アイデアを紹介。AIを「最強のアシスタント」として正しく活用するために、具体的な利用場面やプロンプトの工夫点、個人情報や著作権、誤情報への注意点をイラスト付きで解説している。

2ページ目には、文部科学省が発表している「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」に基づき、校務にAIを利用するときの「絶対NGリスト」をチェックリスト形式で掲載。AIの利用前と利用後に教員が確認すべきことがすぐにわかる。

同シートはPDFファイルとなっており、印刷して配布することが可能だ。校内研修などで利用できるが、データを教員に配布することやインターネット上での再配布、内容の改変は禁止となっている。また、有料の研修会や企業が実施するセミナーでの利用は商用利用に該当するため、ためカモ学びサイトへの連絡が必要。

教育現場でAIの導入が進む一方で、ガイドラインを読まずに「何だか怖いからAIは使わない」という教員も多い。同シートは、そうした課題に応えるために作成されたものである。親しみやすさがありながらもわかりやすい内容として、教員が安心してAIを授業や校務に取り入れる一助となることを目指している。

なお、ためカモ学びサイトでは、発達障害・特別支援教育分野のプリント教材やCanvaのテンプレートなどを提供。インターネットで検索したイラストを授業や学校便り、Webページで使うときの注意点と対応方法をまとめた「著作権チェックリスト」などのリーフレットもダウンロード可能だ。