こどもとIT BookLab

『「発達障害」の解剖図鑑』1月8日発売、「マイルール」で傾向と対策を紹介

このコーナーでは、教育や子育て、テクノロジーに関する話題の書籍や、読者の皆さまの学びや情報収集に役立つ書籍を紹介します。
『「発達障害」の解剖図鑑』(著者:三田晃史/発行:株式会社誠文堂新光社)

株式会社誠文堂新光社は、『「発達障害」の解剖図鑑』(著者:三田晃史)を2026年1月8日に発売する。同書は、発達障害を病名でひとくくりにせず、60の症状からその特性をひも解く解説書。自分や周囲の人が抱える「体質」や「気質」を正しく理解し、生きづらさを解消するための具体的なヒントを提示する。

著者が院長を務める大阪の心療内科・精神科医院「十三みたクリニック」では、年間延べ約1万人が受診しており、「自分が発達障害ではないか」「子供が発達障害ではないか」と訴える人が少なくないという。

同書では、著者が日々接する当事者の「困り事」と当事者の工夫に焦点を当てている。ただし、同書はトラブルの対処マニュアルでなく、自分に合った独自の対策を自分で考える参考にしたり、自分のやり方を肯定的に受け止めたりするために活用してほしいとしている。

導入では、ADHD、ASD、HSPについて説明

同書は、診断名よりも「症状」や「特性」に目を向ける構成として、ASDやADHDといった従来の診断名に縛られず、個々の症状に焦点を当てることで「当事者が直面する多様な困難」を可視化した。

なかでも「体質」と「気質」という2つの観点に注目。各症状を成り立たせている特性を、より細分化して60に分類し、それぞれの特性に対する理解や接し方を解説している。

「体質」は感じ方、「気質」は捉え方と分けて、特性を理解する
チェックリストで自分に当てはまる傾向を確認

また、同書では他人に合わせすぎて消耗するのではなく、自分らしくいられるためのオーダーメイドの工夫として、特性に合わせた「マイルール」を提案。発達障害やグレーゾーンなどの特性を持った人が直面する苦労と、それを乗り越えるための工夫をわかりやすい1コマ漫画とともに説明している。

1コマ漫画とともに、体質や気質に応じた傾向と対策を解説
目次

書誌情報

書名:「発達障害」の解剖図鑑
著者:三田晃史
発売日:2026年1月8日
定価:1,760円(本体1,600円+税10%)
判型:A5判
ページ数:160ページ
ISBN:9784416525395
発行:株式会社誠文堂新光社

編集部