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発達特性に関する悩みや体験を共有、保護者向けSNS「テテトコ」がこども政策担当大臣賞を受賞
2025年9月18日 17:00
株式会社ZIZOは、発達障がいやグレーゾーンの子供を育てる保護者向けSNS「テテトコ」が、第19回キッズデザイン賞において「こども政策担当大臣賞」を受賞したと2025年9月17日に発表した。
テテトコは、「子供の発達の話をもっと気軽に、当たり前に。」というメッセージを掲げ、発達障がいやグレーゾーンの子供を持つ親同士が交流する、オンラインコミュニティを提供するSNSである。
利用者は、発達障がいやグレーゾーンの子供の保護者のみで、商用アカウントなど、保護者以外のアカウントは作成不可となっており、ユーザーが安心して利用しやすい。また、発達特性の近い子供を育てているユーザー同士がつながりやすいように設計しているのが特徴だ。
テテトコでは、子供の発達特性に関する悩みや体験について、最大300文字でつぶやきを投稿できる。発達特性や特長を簡潔にまとめた「ウチノコカード」で、同じような特性を持つ子供の親同士のつながりを支援。地域や相談内容、雑談など、気軽に共通の話題で話せる「トークルーム機能」も搭載している。
ZIZOが2024年8月に実施したオンライン調査(n=600)では、発達障がいやグレーゾーンの子供を育てる保護者のうち、77%以上が「子供の発達特性を周囲に開示していない」と回答している。同社は、発達障がいやグレーゾーンの子を持つ保護者同士の交流・情報交換の機会が限られており、社会的・精神的に孤立してしまう保護者も少なくないことからテテトコを開発した。
キッズデザイン協議会は、SNS活用という参加しやすさに加え、保護者同士の交流を促す仕組みがあると評価。体験談やコラム、各種データなど必要に応じて閲覧できるコンテンツがあることも受賞理由としている。
同社は、「誰もが子供の発達特性を当たり前に話せる社会」の実現に向けて、サービスの拡充に努める方針だ。