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マイクラによる不登校と発達支援、ゲームを通じた療育プログラム「GLOBAL GAME」が広げた子供の世界

特定非営利活動法人ここのばが、マインクラフトを活用したオンライン個別療育プログラム「GLOBAL GAME」に参加する保護者の声を紹介

特定非営利活動法人ここのば(大阪市淀川区)は、発達障がいや不登校の子供たちに向けたオンライン個別療育プログラム「GLOBAL GAME」に関する「保護者の体験談」を2025年8月20日に公開した。

GLOBAL GAMEは、教育版マインクラフトを活用した支援サービスで、子供が自宅にいながら自分のペースで参加できるのが特徴。好きなこと・得意なことをきっかけに、子供自身の意欲を引き出し、楽しさの中から「できた!」という自信を育んでいくことを目指している。

同プログラムを利用した保護者によると、不登校と発達障がい(自閉スペクトラム・学習障がい)を抱える子供にとって、「人と話す」ことが大きな壁で自分の考えを発言することが難しく、学校にも参加できない状態が続いていた。

活動を始めた当初は、スタッフ(フレンド)との会話すら難しく、意思疎通がほとんどできなかったが、もともとマインクラフトが得意だったこともあり、YouTubeで動画を調べる中で、学びの習慣も定着。現在では、自分のやりたいことを言葉にして伝えるようになり、驚くほど積極的になったという。

プログラムの大きな成果の1つが、少しずつ学校に通えるようになったことだ。登校は放課後の短時間から始まり、朝の短時間登校のほか校外学習に参加できるようになり、「通えなかった場所」への第一歩を着実に踏み出している。

特に、子供の変化を見て「マイクラはただの遊びではなく、子供の力を引き出す立派な支援ツール」だと実感。活動で得た自信や経験がきっかけで、マインクラフトという共通の話題を持つ子供たちとオフラインで関われるようになり、少しずつ子供の「社会との接点」が広がることを感じているという。