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宇和島市が「すららドリル」を小中学校に導入、約4,000人が利用開始

2025年4月から愛媛県宇和島市の公立小中学校が「すららドリル」の利用を開始

株式会社すららネットは、愛媛県の宇和島市教育委員会が「すららドリル」を導入し、小中学校28校、約4,000人の小中学生が2025年4月から利用を開始したことを発表した。

宇和島市教育委員会では、「一人一人のウェルビーイングと包摂的で持続可能な地域社会の共創を目指す教育」を掲げており、今回の取り組みはその実現に向けた一歩となる。同市では、ICT活用による教育の質向上を重要な方針として推進しており、個別最適な学びを実現するツールとして期待できるとしている。

すららドリルは、AIを活用したアダプティブラーニング型の教材である。児童生徒の理解度やつまずきに応じて、AIが問題の出題内容や難易度を自動的に調整する。国語、算数/数学、英語、理科、社会の5教科に対応し、学年を越えた柔軟な学習が可能だ。

教材には20万問以上の問題が用意されており、弱点診断機能や単元アニメーションレクチャー機能を搭載し、児童生徒の確実な理解と学力定着をサポートする。自分に合った学習を通して、児童生徒は「わかった」「できた」という成功体験を重ねることができ、自信や自己肯定感の向上にもつながるという。

宇和島市教育委員会の担当係長である岡崎正太郎氏は、「学ぶ喜びを感じられる環境づくりに貢献してくれると期待している。教員の業務負担軽減にもつながることで、教職員の働き方改革にも寄与できると考えている」とコメントしている。