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AI教材「すらら」に「情報I」を追加、2025年4月から提供開始

すらら 情報Iのレクチャー画面

 株式会社すららネットは、同社のAI教材「すらら」において「情報I」を新たに追加し、「すらら 情報I」として2025年4月より提供開始する。レクチャー、ドリル、テストが含まれるオールインワン教材。リリース記念として10月18日に、「すらら 情報I」監修者による情報Iの現状と課題を解説する無料オンラインセミナーを開催する。

 情報Iについては2022年度から必履修化され、2025年1月から大学入学共通テストに含まれるものの、すららネットによれば、共通テストの難易度が教科書レベルを大きく上回っており受験対策も必要だとしている。また、授業時間の不足や授業準備にかける時間不足もあって教員の負担も深刻化し、質の高い授業を維持するがことが難しい状況になっている。

 「すらら 情報I」はそれらの課題に対応すべく、知識ゼロでも理解できるというアニメーション付きレクチャー、豊富な文章読解問題やプログラミング演習課題を揃えたドリル、理解度を確認するテストの3つの機能を持つオールインワン教材となる。プログラミング分野、知識・モラル分野、情報通信とデータ活用分野のそれぞれに特徴あるコンテンツが揃っている。

プログラミング分野の画面

 プログラミング分野では画面上で直接プログラムを打ち込み、ドリルの自動採点機能などを備えて教員の負荷を削減している。プログラミングの知識のない生徒でもゼロから体系的に学べるとし、範囲も知識ゼロから共通テスト対策まで広く対応している。

知識・モラル分野の画面

 知識・モラル分野では、例えば著作権保護について学ぶとき、知識が語句だけの理解にとどまりがちだが、なぜ法律が必要かなどの背景から説明。ケーススタディを通して根本的な理解ができるよう工夫し、自分で考えられるようになる探究的な学習を提供する。

知識・モラル分野の画面

 さらに情報通信とデータでは、生徒にとって身近でない内容が多いことから丸暗記になりがちなところ、知識だけでなく背景を理解させる。例えば「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」の単元では、方法の発明に至る背景を理解させることで暗記ではない真の理解を促すという。

 リリースを記念したオンラインセミナーは10月18日の16時から17時まで実施。教材を監修した日本情報教育学会副会長の若杉祥太氏が「情報I」の現状と課題から「すらら 情報I」の活用法や期待される効果などを解説する。参加は無料だが、事前に申し込みが必要となる。