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北海道教委、不登校支援に「すらら」の継続利用を決定

北海道教委、不登校支援に「すらら」の継続利用を決定

北海道教育委員会は、2024年8月よりメタバース空間「ほっかいどう メタ☆キャンパス」を開設し、学習支援や教育相談を行う試験運用を開始した。この取り組みの一環として、株式会社すららネットが提供するAI教材「すらら」が導入され、約20名の生徒が学習を開始。試験導入の成果を受け、2025年度も継続利用されることが決定している。

北海道内の不登校児童生徒数は過去最多の約14,167人にのぼり、そのうち約25%が学校内外の専門的な相談・指導等を受けていない状況にある。広域分散型という地域特性により、市町村ごとの教育支援センターの設置が難しく、対面支援に限界があることから、オンラインを活用した不登校支援ネットワークを構築し、教育相談や学習支援、保護者向け支援を行う調査研究を進めてきた。

その取り組みの1つとして、メタバース空間の「ほっかいどう メタ☆キャンパス」を2024年8月にオープン。学習教材として「すらら」を活用し、2025年度も継続利用するとともに、希望する生徒を募集する予定である。

「すらら」は、小学校から高校までの国語、算数・数学、理科、社会、英語の5教科を網羅するAIアダプティブラーニング教材。先生役のアニメーションキャラクターによる対話形式のレクチャー動画を特徴とし、双方向の学習体験を提供する。また、AIによるつまずき分析機能を備え、学習者の理解度に応じた復習や先取り学習が可能であるとしている。