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出席扱い制度の事例を紹介、不登校を支援するポータルサイト「あした研究室」公開
2025年9月18日 10:30
株式会社すららネットは、不登校の子供やその保護者、学校関係者、支援者に向けたポータルサイト「あした研究室」を2025年9月16日に公開した。全国の制度や学び、居場所に関する支援情報をわかりやすく整理し、不登校に直面する家庭が最初の一歩を踏み出しやすくすることを目指す。
不登校の子供を持つ家庭では、「制度がわからない」「使える支援がどこにあるかわからない」といった課題がしばしば生じる。支援者側でも、保護者への説明に必要な情報を探すのに時間がかかる場面も多い。
「あした研究室」は、そうした情報の分断を解消することを目的に、制度・学び・居場所の3分野にわたって情報を集約。すららネットがこれまで学校や自治体と連携して得た知見や、出席扱い制度の実践事例などを活用し、体系的なナレッジとしてまとめている。
なかでも注目されるのは、「出席扱い制度」に関する情報の充実だ。同制度は、ICTを活用した自宅やフリースクールなどでの学習を「学校の出席」として認める仕組みである。一定の条件下で活用できるものの、活用や運用には差がある。
あした研究室では、具体的な事例を通して、保護者や教員が制度を知るだけでなく、実際に使える状態になることを意図している。
そのほかにも、同サイトでは心理士や医師などの専門家による解説、保護者や支援者の視点から不登校を考えるコラム、通信制高校やフリースクールの情報などを掲載。登録制の掲示板も備えており、今後はオンライン相談や当事者同士のネットワークづくりにつなげていく方針だ。