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50日間の努力量を競う「第21回 すららカップ」の結果発表、児童生徒の58%が「学習時間が増加」と回答

株式会社すららネットが、50日間かけて実施した「第21回 すららカップ」の結果発表と授賞式を2025年2月15日にオンラインで開催

株式会社すららネットは、「第21回 すららカップ」の結果発表と授賞式を2月15日にオンラインで開催した。

今回は第21回目で、50日間かけて実施した。総学習アワード全国ランキング1位は、リード進学塾岐阜西校の小森雅也さんが受賞した。そのほかオンライン授賞式では、全21種のアワードの受賞者を発表している。

小森さんは「自分で立てた学習時間目標の達成に向け、学校の休み時間などの隙間時間を使うことを意識した。おかげで理科や社会のテストの順位が上がった」と目標達成の工夫と結果を報告している。ほかの参加者からは、「毎日『すらら』にログインすることを習慣化することから始めた」「学習する習慣が以前よりついたので挑戦してよかった」といったコメントが寄せられた。

「すららカップ」は、すららネットのICT教材「すらら」「すららドリル」「ピタドリ」「Surala Math」「すらら にほんご」を利用する世界中の子供たちが参加するイベント。学年や居住地域を問わず、偏差値や点数ではなく50日間の「総学習時間」や「学習ユニット数」などの「努力量」を競い合う。

同アワードは子供たち(および教員・保護者)が自己効力感を得て、「自己調整学習」のスキルを習得・向上させることを目指している。今回は、あらかじめイベント期間中に達成したい学習時間の目標を決めて学習する「ミッション達成賞」、決まった日数分学習する「コツコツ学習賞」などのアワードが設けられた。

喜びのコメントをする受賞者と、株式会社すららネット 代表取締役 湯野川孝彦氏

同社は自己調整スキル習得・向上への効果を確認すべく、同アワードの実施前後で参加者にアンケートを実施し、646人の児童生徒から回答を得た。

学習時間の変化を確認したところ、イベント参加後に58%の児童生徒が「学習時間が増えた」と回答。また、期間中に学習計画を立てて取り組んだ児童生徒は約半数で、全体の約2割は同社が用意した「らくらく目標達成カレンダー」を活用していたことが判明したという。

すららカップの参加で58%の児童生徒が「学習時間が増えた」と回答。全体の約2割が「らくらく目標達成カレンダー」を活用

その中でも、学年相当の家庭学習時間(1日の家庭学習時間の目安として学年×10分と設定)を満たしていなかった児童生徒のうち、中高生の約6割、小学校高学年の約4割で学習時間が増加したことがわかった。

学習時間が増えた児童生徒に普段の学習時間を聞いたところ、中高生は「1時間以下」が67%、小学校高学年は「30分以下」が42%

アンケート結果を踏まえ、学習時間や実施単元数などの学習データを努力量として競い合うイベントが、自己調整学習スキルを身付けるきっかけになることが示唆されたと同社はコメントしている。