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「小3の壁」に着目、認知特性に合わせた学習教材「すらら 漢字アドベンチャー」を提供開始
2024年12月11日 10:50
株式会社すららネットは、児童生徒の認知特性の視点から、個別最適な学習を提供する「すらら 認知特性別学習教材シリーズ」を開発し、シリーズ第1弾となる、小学3年生用の漢字学習ICT教材「すらら 漢字アドベンチャー」を2024年12月10日より提供開始した。また、同時に、認知特性をWebサイトで簡易的に診断する「Surala LIFT 認知特性Web簡易診断」の提供を始めている。
「すらら 漢字アドベンチャー」は、月額1,078円(税込)で、「Surala LIFT 認知特性Web簡易テスト」は初月のみの実施で、費用は3,278円(税込)。
目で見る、耳で聞くなど感覚器から受け取った情報を処理する「認知特性」は、一人ひとり異なる。同社は、認知特性に合わせた学習方法によって、効率的・効果的な学習が可能になるとして、同教材シリーズの開発に着手。その第1弾として、小学3年生の漢字学習に注目した。
小学3年生の漢字は、「小3の壁」とも言われており、文字数が増えることに加え、複雑な形の漢字や抽象的な意味の漢字、似た形の字が増えるなどの理由から、漢字学習が苦手になる児童も少なくない。
同教材では、まず「Surala LIFT 認知特性Web簡易診断」で、認知特性を簡易的に診断する。その診断結果に基づいて、児童の認知タイプに合わせた学習法で学び、漢字を覚えることができるのが特長だ。また、すららネットの教材ならではのアニメーションレクチャーとゲーミフィケーションで、楽しく学習を継続できる。
「すらら 漢字アドベンチャー」の特長は、以下の通り。
①認知特性がわかる「Surala LIFT 認知特性Web簡易診断」
「Surala LIFT 認知特性Web簡易診断」は、児童生徒が得意な認知処理様式を診断する、Web上のツール。テスト時間は約30分で、診断結果は「継次処理」「同時処理」のほか、「同時処理」をさらに2タイプに分類した3タイプに診断。診断後は、得意な学習タイプを動物に例えて提示するほか「すらら 漢字アドベンチャー」と連動し、一人ひとりに合った学習を提供する。
②得意な学習方法だから覚えやすい「認知タイプ別学習法」
「すらら 漢字アドベンチャー」では、認知特性Web簡易診断の結果に基づき、3つの学習方法から最適な学習方法を提示する。教材は、アニメーションレクチャー(講義)と練習問題のドリルが、3タイプそれぞれに用意されている。
これらの教材は、漢字を初めて学習することを前提にした内容で構成されており、まだ習っていない漢字だけでなく、忘れてしまった漢字も無理なく一人で書けるようにサポートする。また、「文字は相手に伝える手段」という考えから、正しい書き順や「とめ・はね・はらい」の習得には重点を置かず、漢字学習への苦手意識を軽減させるため、覚えて書ける楽しさの実感を重視している。
認知タイプ別の3つの学習法は、以下の通り。
・声に出して覚える
物事を順序立てて理解することが得意な児童に合う学習法。レクチャーでは、音声で読み上げられる漢字の書き方を意味で聞き、それを声に出して言いながら漢字を書くアクティビティを中心に構成している。認知特性に合わせて「学校」「スポーツ」など、さまざまな場面展開に合った順番で漢字を学ぶことができる。
・間違い探しで覚える
初めに全体像を把握してから、詳細を理解していくことが得意な児童に合った学習法。レクチャーでは、漢字全体のカタチを見てから、漢字を構成する部首に注目して形を覚えていく。さらにイラストで漢字の成り立ちを説明し、漢字の形をイメージとともに理解していく。
・パーツの組み合わせで覚える
構成要素に注目し、その要素を組み合わせて全体像を把握するのが得意な児童に合う学習法。漢字をパーツに分解し、パズルのように組み合わせて正しい漢字を組み立てていくアクティビティを中心に学習する。
漢字の習得は、共通する部首がある漢字など、似ている漢字をまとめて覚えていく。
上記のほか、漢字学習に対する苦手意識を軽減するため、間違った解答をした際の不正解音やバツ印を廃止。代わりにクエスチョンマークを表示して、間違いに気が付くように導く。また、視覚的な特性や好みにも配慮し、漢字を表示する画面の背景デザインを3種類から選べるようにした。
③『覚える』をサポートする「おぼえた漢字機能」
認知タイプ別に学んだ漢字を定着させるために、長期記憶のメカニズムに着目。長期記憶に置き換えるためには、繰り返し復習することが効果的と言われており、同教材では、日を空けて3回ドリルをクリアすることでその漢字を覚えたと見なし、覚えた漢字としてマイページに表示する。この機能により、しっかり定着していることを確認しながら学習を進められる。
④楽しく学習が続く「アニメーション×ゲーミフィケーション」
レクチャーでは、作り込まれた世界観の中でアニメーションキャラクターと双方向で学習が進み、学び始めのワクワク感を提供。また、ドリルの正答率によってメダルを獲得できるほか、1レッスン(5文字)ごとにスタンプを集めてアイテムを獲得するなど、ゲーミフィケーションによるモチベーションの喚起・維持につなげる。