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「読み書きの困難」に向き合う中学2年生の探究活動が「すららネット賞」を受賞
2025年3月24日 08:30
株式会社すららネットは、2025年3月16日に開催された「SDGs探究AWARDS 2024」において、独自に設けた「すららネット賞」の受賞者を発表した。
同賞を受賞したのは、小平市立小平第四中学校に通う中学2年の森谷美咲さんである。受賞作品「学習困難の壁を突破!〜得意な所からゴールを目指すアプリ開発〜」は、読み書きに困難を抱える妹の学びを支援するための学習アプリだ。
審査では、身近な家族の課題に着目し、観察や分析を重ねたうえで具体的な解決策を実装した点が高く評価された。森谷さんの活動は、実際にアプリ開発を行うという熱意や行動力に加え、困難に寄り添う姿勢がすららネットの理念と重なるものとして、社員による選考の中で強い共感を呼んだ。
森谷さんは、「今回の活動は、妹が読み書き困難というあまり目立たない困難で、その対応に母が頭を悩ませていたので自分にも何か手伝えることがあるのではないかと活動を始めた」と振り返り、活動を通じて「学校の中では、個性を表に出すことを恥ずかしいと感じてしまう空気もあるが、それが困難を抱える人の生きづらさにつながっていると感じている。この活動を通じて、相手の目線に立って寄り添うことの大切さを実感した。これからも、誰もが個性を認め合える社会になることを願っている」とコメントしている。
同コンテストは、一般社団法人未来教育推進機構が主催し、持続可能な社会の実現に向けて中高生や大学生が自ら行動を起こすことを促す取り組みである。2024年度で6回目を迎え、これまでに約9,000件のエントリーが寄せられている。