レポート
製品・サービス
バッファロー、補助金対象のネットワークアセスメントサービスをEDIXで紹介
無料でリモート管理が可能な「キキNavi」もアピール
2024年5月13日 11:00
株式会社バッファローはEDIX東京2024に出展、無線LANアクセスポイントやルーター、ハブなどのネットワーク機器とネットワーク管理サービス「キキNavi」のほか、学校内のインターネットアクセス状況を調査する「ネットワークアセスメントサービス」の紹介を行った。
第15回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次
ネットワーク環境を分析・調査する「ネットワークアセスメントサービス」
ネットワークアセスメントサービスは、グループ企業の株式会社バッファロー・IT・ソリューションズが提供。現状のネットワークの状況を分析・診断して現状を把握し、課題があった場合には問題点や改善点を提示する。
具体的な診断は、通信量やセッション数を測定するネットワーク測定、ネットワークの構成や機器の設定調査を行うネットワーク構成調査、通信速度や遅延を調べるスループット・レイテンシー調査、無線の電波干渉の有無やカバーエリアを調べる無線調査などがある。
ネットワークアセスメントについては、文部科学省が2023年2月に通信ネットワーク環境の評価(アセスメント)を実施するよう、各都道府県教育委員会の担当者に依頼を出し、都道府県や市町村などが民間事業者に委託する場合に補助金も交付している。
さらに、すべての公立小中高校に対して速度測定サイトなどを使ってインターネットからの通信速度を測定することを求め、2024年4月24日にその結果を集計したものを発表した。
その結果、児童生徒数に応じた「当面の推奨帯域」を満たした学校が2割程度しかなかったことなどから、文部科学省ではあらためてネットワークアセスメントの実施を徹底したうえでネットワークの不具合について対応することや、通信契約の見直し、自治体担当者の専門性向上などを求めている。
同社では、ネットワークアセスメントを実施した上で、課題が見つかった場合に、希望があればその対応を含めて相談にも応じる。ネットワークアセスメントの費用は、トラフィック調査が1回20万円から、そのほかの電波調査や設備構成の調査などは別途見積りとなる。
法人向け機器ではリモート管理サービス「キキNavi」を訴求
ブースでは、学校への設置に適した法人向けのWi-Fi機器やネットワーク機器を展示した。
校内における通信は、教職員の指示で1つの動画を一斉にクラス全員の児童生徒が同時再生するようなケースもあり、ネットワークの負荷という面でかなり厳しい状況になるという。
そのような場合でも、GIGAスクールでの利用を想定した法人向け機器は、ネットワーク内のデータ量が非常に多くなったときにも安定して動作する性能を有している。特に、「Wi-Fiが途切れる」を解消する機能について紹介されていた。
また、法人向け機器において、管理という点でも重要な機能を提供している。バッファローの法人向け機器に対応する「キキNavi」はリモート管理サービス。ルーターや無線LANアクセスポイント、スイッチ、NASなどの稼働状況を離れた場所から確認できる。
何か問題が発生した場合に、すぐにネットワーク機器の稼働状況を一覧で確認することができるほか、エラーが発生した場合にメールを送信して管理者に通知できる。
また、リモート管理ができることで、外部業者に管理を委託するような場合でも、問題が発生した場合に状況を把握しやすくなり、対応時間の短縮や出張作業を回避するなど時間やコストの低減にもつながる。
キキNaviは、対応機器の利用ユーザーであれば無料で使えるのが特徴。法人向けのネットワーク機器を使う場合、保守費用が発生するケースもあるが、キキNaviなら対応機種は限られるものの料金がかからない。
またキキNaviは、ルーターなどのネットワーク機器の導入時に機器の箱を開けずにリモートで設定を行い、ネットワークに接続した際に自動で設定を完了して運用を開始することも可能だ。そのため設置コストを削減できるという。