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「情報Ⅰ」共通テスト試験対策を情報教育YouTuberが紹介

「EDIX東京2024」レポート

情報教育YouTuberの植垣新一氏が、EDIX東京の駿台ブースに登壇

2024年5月8日から開催された第15回EDIX(教育総合展)東京。来年1月の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が追加されるとあって、関連の教材も多く展示していた。

学校法人駿河台学園 駿台予備学校のブースでは、5月8日のトークセッションに情報教育YouTuberで、『情報Ⅰ 大学入学共通テスト対策 会話型テキストと動画でよくわかる』(インプレス)の著者 植垣新一氏が登壇。同社DX本部長 樋田 稔氏とともに、テスト対策の課題点や高得点をめざすための同書の活用について語った。

第15回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次

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  • 【その他】
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  • 「情報Ⅰ」共通テスト試験対策を情報教育YouTuberが紹介
  • 「情報Ⅰ」を学ぶ必要性とは

    学校法人駿河台学園 駿台予備学校 DX本部長 樋田 稔氏

    冒頭、樋田氏は改めて「情報Ⅰ」を学ぶ必要性について語った。同氏は、経済産業省が示す「2050年に求められる人材像」を取り上げ、これからの社会では問題発見力・データに基づく的確な予測、革新性といった能力が求められると言及。それらの能力を育成するうえで「情報Ⅰは情報リテラシー教育の土台であり、高度な専門領域を学ぶ大学教育の知識に直結する」と述べた。

    「2050年に求められる人材像」(経済産業省「未来人材ビジョン」2022年3月)

    しかし、その一方で高校の情報科教員は不足しており、入試に対応できる指導が十分に行き届いていない課題があるという。また2024年現在、全13種類ある「情報Ⅰ」の教科書の内容は多岐にわたり、共通して収録された語句数は全体の5.5%しかない(麗澤大学調べ)。そのため、独立行政法人 大学入試センターが公開した「情報Ⅰ」の試作問題では、一部の教科書で扱っていない内容が出題されるといったことも起きている。

    情報教育YouTuberの植垣新一氏

    こうした課題を解決できる参考書が『情報Ⅰ 大学入学共通テスト対策 会話型テキストと動画でよくわかる』だ。著者の植垣氏は、情報の教員免許を取得し、YouTubeで「情報Ⅰ」の動画を300本以上公開する情報教育YouTuber。同氏は「学校で習っていなくても生徒が基礎から自学自習できて、試験で出題される内容を網羅した入試対策の参考書を作りたかった」と想いを語る。

    同書は、すべての内容に動画解説を用意しており、共通テスト用プログラム表記を動かせる「PyPEN」を使用するなど、1冊で入試に対応できるのが特徴だ。植垣氏による同書のお勧めポイントも紹介しよう。

    書籍の概要

    ・全編動画解説付き、楽しい会話型で効率的に学べる
    植垣氏と稲垣氏の講師コンビ「ダブルがっきー」と生徒が楽しく会話する構成。共通テストの作問方針である「日常生活の身近な問題解決」にしたがって、重点的に学習すべきポイントを解説している。何気ない日常の話題から問題を発見し、解決に向けて考察する力を身に付けられるという。

    共通テストで「どのように問われるか」という観点で解説

    各章の単元には、試験に「でる度」を★印で記載。出題頻度は、大学入試センターの試作問題・サンプル問題・作問の方針や、各用語を扱う教科書の数や採択率をもとに総合的に判断している。本の内容はすべて動画化されており、スマートフォンで視聴できる。最大2倍速の時短学習が可能となっているので、本を読むのが苦手な生徒も取っつきやすいだろう。

    書籍と第1章から第4章の紙面内容を再現した動画を併用することで、知識と理解が定着しやすくなる

    ・共通テスト用プログラム表記に対応、PyPENで動かして学べる

    同書は、共通テスト用プログラム表記を動かせる「PyPEN」を使用して、動きを確認しながら学べる。スマートフォンにも対応しており、プログラムを1行ずつ確認できる「ステップ実行」や変数を変えて実行する「変数確認」を使って視覚的に理解できるよう工夫されている。

    共通テスト用プログラム表記に対応
    HTML環境にソースコードが打ち込まれているので、タイピング不要

    ・250ページ分の問題を特典サイトに掲載、QRコードで生徒に配布可能

    インプット学習に特化した紙面に加え、著者運営のWebサイトでは演習問題を提供。基礎確認レベルから共通テスト本番のレベルまで、250ページ以上のPDFファイルに問題を用意している。演習問題は要点ごとに個別にダウンロード可能になっており、すべて動画解説の特典付き。

    基礎固めから実践力アップまでの学習の流れ
    演習問題は要点ごとにダウンロード可能

    また、Webアプリの演習問題も用意しており、タイマー付きで取り組むことができる。これには、「共通テストは時間との勝負。問題を解くスピードとペース配分を日頃から意識してほしい」という植垣氏の想いが込められているようだ。演習問題にはQRコードの生成機能が付いており、生徒に課題を配布しやすい工夫がされている。

    タイマーをセットして、演習問題に取り組める

    そのほか、隙間時間にスマートフォンで学習できるように、500語以上の重要用語の暗記学習に使える「聞き流し音声」と、単語カードアプリ「でる語句」を提供している。

    後半のトークセッションでは、植垣氏が「情報Ⅰ」に関する質問に回答。共通テストの「情報Ⅰ」で高得点を取るための勉強法について聞かれると、「まずは同書および動画で基礎学習をしっかり行ったうえで、共通テストへの橋渡しとなる章のまとめ問題に取り組んでほしい」とコメント。

    模試を受けたときは、結果に一喜一憂するのではなく弱点をあぶり出す機会と受け止め、「解けなかった問題の回答をすぐに確認するのではなく、自分なりの答えを導き出してほしい」と植垣氏。「思考力や読解力は、悩むことで鍛えられる」と強調した。

    模擬試験の有効な活用が、思考力・読解力を鍛えることにつながる

    共通テストにおける「情報Ⅰ」の導入は、旧教育課程の履修者にとって不利になるという見方もあるが、植垣氏は同書を通して「すべての受験生が『情報Ⅰ』を楽しく、効率的に学習し、共通テストで高得点をめざしてほしい」とエールを送った。

    【お詫び】2024年5月21日14時24分、内容に一部誤りがありましたので訂正しました。

    本多 恵

    フリーライター/編集者。コンシューマーやアプリを中心としたゲーム雑誌・WEB、育児系メディアでの執筆経験を持つ。プライベートでは幼稚園児&小学生の母。親目線&ゲーマー視点でインクルーシブ教育やエデュテインメントを中心に教育ICTの分野に取り組んでいく。