トピック
5年間使い放題のLTEモデルも選択可能、「HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PC」
GIGAスクール第2期のWindows PC選び①
- 提供:
- 株式会社 日本HP
2024年5月24日 06:30
株式会社 日本HPが提供するGIGAスクール第2期の児童生徒用Windows PCは、「HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PC」。11.6型のコンバーチブルタイプのノートPCで、プロセッサーにインテル プロセッサー N100を搭載し、メモリーは8GB。Windows 11がより快適に動くUFSタイプのストレージを採用し、容量は128GBとなる。無線LANはWi-Fi 6Eに対応し、有線LANポートも搭載している。
株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部/クライアントビジネス本部 CMIT製品部長 岡 宣明 氏によると、HPのPCは薄さや軽さを追及しつつ、何よりも堅牢性を重視していると話す。
「特に、教育向けの端末はさまざまな使われ方を想定して、堅牢性を強化しています」と語り、これにはGIGAスクール端末だけでなく、グローバルの教育機関にPCを導入する、同社ならではのノウハウが生かされているようだ。海外の教育機関では砂埃の多い地域や子供たちのいたずらなど、教育用PCが日本に比べて厳しい環境にさらされており、国や地域を問わず、トラブルなく端末を利用できるようにしているのがHPの強みである。
様々な使い方を想定し、壊れやすい部分をメタルで強化
HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PCは、堅牢性の目安となる米軍規格のMIL-STD 810Hを取得し、さらには業界でも最多クラスの19項目の試験をクリアしている。落下試験についても、よくある76cmではなく122cmの高さからの試験を実施、26方向からの落下テストをクリアした。また、子供がキーボードの隙間にものを差し込んでいたずらをするケースもあるため、キーに埃が入りにくく、キートップが外れにくい構造を採用している。
さらに教育現場では、拡張ポートにケーブルを差したままPCをグラグラと揺らしたり、PCに体重をかけたり、ケーブルを差したままPCを立てかけたりといった子供たちの使い方も見られるため、拡張ポートの枠を金属で補強するなど細かい部分に配慮している。
ほかにも、HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PCは、海外での利用を想定して内蔵バッテリーをメタルプレートで保護しているのも特徴だ。鉛筆などの鋭利なものでPCを刺すようなケースがある場合、内蔵バッテリーに衝撃が加わり、発火などの大事故につながりかねない。岡氏は、フレームなどの重要な部品には「基本的にメタルしか使わない」とこだわりを語っており、子供たちの様々な使い方に対応できる強い端末であるとしている。
ペンの収納場所にこだわり、紛失と充電し忘れを防ぐ
GIGAスクール第2期の端末ではペンが必須だが、HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PCの基本パッケージでは「HP AESリチャージブルペン」を搭載している。正面のキーボード上に収納スペースがあり、左右どちらの向きに置いても充電できるので、利き腕がどちらでも使いやすい。
岡氏は、ペンの収納スペースについて「子供たちからよく見える場所にこだわった」と話す。ペンを側面に差し込むタイプでは、ペンが飛び出して落ちてしまったり、ペンを収納したかどうか忘れてしまうことがあるからだ。HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PCは、キーボード上部にペンの収納スペースがあり、ペンの有無に気付きやすい。さらに、ペンを収納してディスプレイを閉じておけば、ペンが飛び出して落ちる心配もない。
本体はディスプレイを360度開けるコンバーチブルタイプで、様々な用途や目的に応じて、タブレットモードやテントモード、スタンドモードなどの使い分けが可能だ。ディスプレイを180度開いたフラットモードなら、グループでひとつの画面をのぞき込みながら協働学習を進めることも可能。話し合いも活発になりそうだ。
カメラは、インカメラとアウトカメラを搭載。アウトカメラは、クリックパッドの左に搭載しており、ディスプレイを360度回転させたタブレットモードの状態で撮影しやすいようになっている。二次元コードの読み取り機能やオートフォーカス機能も利用可能だ。
ディスプレイ背面には、ネットワークの接続状態やバッテリー残量を確認できる「HPインタラクティブライト」を搭載。ネットワーク接続時は白色ライトが表示され、バッテリー残量が20%未満になると赤色ライトが点滅する仕様となっている。
GIGA Advancedパソコンは、5年間使い放題のLTEモデルを用意
HP Pro x360 Fortis G11Notebook PCの大きな特徴として、GIGA Advanced パソコンはLTE搭載モデルもラインナップに含まれている。しかも、通信機能を備えるだけでなく、au回線を利用した「HP eSIM Connect」のMVNOサービスを通信上限なしで、5年間使い放題で利用できるオプションを用意した。
同オプションは、HP eSIM Connectに対応したHPのノートPC(4G LTE、5Gモデル)と組み合わせることでau回線の利用が可能となる。オンラインで回線の開通手続きが可能で、SIMカードやモバイルルーターなどの管理コストを削減できるのが特徴だ。
Wi-Fiの回線速度が遅かったりつながりにくかったりしても、LTEならばWi-Fi環境に左右されることなく通信が可能となる。追加料金なしで気軽にモバイル回線を利用できるので、自宅にインターネット環境がなくても在宅学習ができるようになる。
岡氏はLTE搭載モデルについて、「GIGAスクール第1期の活用から、児童生徒端末においてはネットワーク接続を維持することがむずかしい、という課題が現場から多く寄せられた」と話す。この課題については、文部科学省でも校内のネットワーク環境について整備を強化するよう呼び掛けているが、デジタル教材やCBT(Computer Based Testing)が広がるにつれて、現場ではLTEの活用を視野に入れる動きもあるようだ。
また「令和6年能登半島地震」のような災害が発生すると、在宅のネットワーク環境が使用できず、学習が継続できないケースも発生する。岡氏によれば、いろいろな自治体から学習の持続性について要望があり、LTEのような通信回線の確保に取り組んできたとしている。
HP eSIM Connectに対応する教員用PCをラインナップ
教員用PCには、「HP ProBook 445 G10 Notebook PC」を用意している。CPUにAMD Ryzen 7000シリーズを採用し、14型の非光沢フルHDディスプレイや有線LANポートを搭載。18.7mmのフルサイズキーボードは入力しやすく疲れにくいのが特徴となっている。HP ProBook 445 G10 Notebook PCもHP eSIM Connectに対応しているため、校外学習や研修などで、場所を選ばずに利用が可能だ。
LTEモデルの有無で基本パッケージと応用パッケージを提供
岡氏によると、GIGAスクール第2期では今回紹介するHP Pro x360 Fortis G11Notebook PCを基本パッケージと応用パッケージで用意し、LTEが利用できるモデルを応用パッケージで提供する。
また、HPのビジネス向けPCに搭載している「HP Wolf Security」を搭載。ダウンロードしたファイルやメールの添付ファイルを介して侵入するマルウェアからPCを保護する。PCにプリインストールされた状態で出荷されるため、設定や登録は不要で強固なセキュリティ対策を実現できると話す。
導入先の予算や都合に合わせて、標準仕様と異なるモデルが増えることも想定しているが、児童生徒が快適に利用できる仕様のモデルに統一して納入したいと岡氏。GIGAスクール第2期では、大量導入の機会が増えそうな場合でも、事前に販売パートナーなどと調整し、滞りなく納入することを目指していると話した。