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EDIX東京、GIGA第2期を見据えた注目のChromebookをまとめて紹介!
2024年5月17日 06:30
日本最大級の教育展示会「EDIX東京2024」が、5月8日から10日にかけて東京ビッグサイト西展示棟で開催された。今回から、GIGAスクール第1期に先行導入した自治体の端末更新が始まるとあって、GIGAスクール第2期における「学習用コンピュータ最低スペック基準」を意識した最新機種が展示された。会場では、数多くの教育関係者がGIGAスクール端末をチェックしていたのが印象的だ。
GIGAスクール第2期の「学習用コンピュータ最低スペック基準」では、タッチペンが必須要件となり、堅牢性に配慮することも要件となっている。今回展示されたChromebookでは、子供のラフな扱いにも耐えられるよう、衝撃を吸収する外装を備えた機種が多く見られた。ここでは、児童生徒用PCや教員用PCなど、各社のChromebook端末について紹介する。
第15回 EDIX(教育 総合展)東京レポート 目次
ASUS JAPAN:デタッチャブルの「CM30」とコンバーチブルの「Flip CZ1」を展示
ASUS JAPANブースのChromebookのコーナーでは、GIGAスクール第2期を見据えた製品として、2月に発表されたChromebookが展示されていた。
「ASUS Chromebook CM30(CM3001)」は、キーボードを取り外してタブレットとして使えるデタッチャブルタイプのChromebook端末。画面サイズは10.5型で、スタイラスペンを備える。教育モデルには、耐衝撃スタンド付きカバーも用意されている。米軍のMIL-STD 810H規格をクリア。
「ASUS Chromebook Flip CZ1(CZ1104)」は、ディスプレイを360度回転してタブレットとして使えるコンバーチブルタイプのChromebook端末。画面サイズは11.6型で、スタイラスペンを備える。「ASUS Chromebook CR12 Flip(CR1204F)」は、コンバーチブルタイプでモニターサイズが12.2型のChromebook端末。周囲をゴム製バンパーで保護し、落下時の衝撃を軽減する。米軍のMIL-STD 810Hに準拠。
ASUS JAPANブースではそのほか、教員向けで高スペックのクラムシェルタイプのChromebookとして、「ASUS Chromebook Plus CX34(CX3402)」や「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)」も展示されていた。
Dynabook:「子ども目線」の特徴をアピール
dynabookブースでは、「Go for the Next GIGA PC」というテーマでPC製品を展示。GIGAスクール第2期に向けた製品として、4月に発表された「Dynabook Chromebook C70」を兄弟機であるWindows PC「Dynabook K70」とともに展示していた。
C70は、画面が10.1型のデタッチャブルタイプ。2024年の12月から1月ごろに発売される予定で、展示されていたのは試作機とのことだった。展示機は、「Dynabook K70」と色違いの仕様になっていた。
ブース内には、小学生が使う机にChromebook端末が並べられ、「子ども目線」で作られていることをアピールしていた。C70/K70は、熱可塑性ポリウレタン外装が本体外周を覆い、落下時に衝撃を緩和する(MIL規格準拠予定)。斜面に置いても滑りにくく、スタンドがなくても自立し、机のスペースを取らないことを紹介していた。
レノボ・ジャパン:「Duet Edu」「500e」の次世代機を展示
レノボ・ジャパンのブースでは、教育向けChromebookとして、発表前の試作機が2機種展示されていた。
「Lenovo Chromebook Duet EDU G2」は、「Lenovo Chromebook Duet EDU」の次世代機となる10.95型のデタッチャブル型Chromebookで、夏ごろに発表予定だという。現行モデルと比較すると、ディスプレイに保護ケースを装着可能で、ペンを収納できるようになっている。MIL規格にも対応する予定。CPUはMediaTek 838、メインメモリは4GBを搭載する。
「Lenovo 500e Chromebook Gen 4s」(試作機のため撮影不可)は、コンバーチブルのChromebook「Lenovo 500e Chromebook」の次世代機。冬ごろに発表予定だという。画面サイズが11.6型で、CPUはIntel N100を搭載する。バッテリーを交換できるのも特徴の1つ。
日本HP:「Fortis x360 G5」のGIGAスクール第2期向け2モデルを展示
日本HPのブースでは、コンバーチブルタイプで画面サイズ11.6型のChromebook「HP Fortis x360 Chromebook」のGIGAスクール第2期向けモデルを展示していた。基本パッケージとなる「HP Fortis x360 MK G5 Chromebook」と、応用パッケージとなる「HP Fortis x360 G5 Chromebook」がある。
応用パッケージは現行版の「HP Fortis x360 G5 Chromebook」に近い製品で、CPUにはN100を搭載する。現行版と比べて、モバイル回線が5年間使い放題の「HP eSIM Connect」によるモバイル通信に対応している点などが異なる。基本パッケージの「HP Fortis x360 MK G5 Chromebook」は、CPUにMediaTek MT8186を搭載する。モバイル通信には対応していない。10月リリース予定で、2025年2月に出荷開始予定。
デル・テクノロジーズ:5月に発売されたばかりの「Chromebook 3120 2-in-1」を展示
デル・テクノロジーズ(Dell)のブースでは、GIGAスクール第2期に向けて5月に発売されたばかりの、コンバーチブルで画面サイズ11.6型のChromebook「Dell Chromebook 3120 2-in-1」を展示していた。
角を丸くして縁をゴム素材で包むことで、落下時の衝撃を最小限に抑えるのが特徴。また画面のヒンジは数千回の開閉に耐え、17種類の軍用規格(MIL-STD 810H)のテストに合格しているという。CPUにはIntel N100を搭載する。メモリ容量は8GBまたは4GB。
Google:学習向けと教員向けで各社のChromebookが並ぶ
GoogleブースのChromebookコーナーでは、各社のChromebook端末が並んでいた。単独出展していなかったメーカーとして、AcerがGIGAスクール第2期に向けた「Acer Chromebook Spin 511」を展示。また教員向けの「Acer Chromebook Spin 513」も展示していた。
教員向けとしてはほかに、「NEC Chromebook Y3」や「HP Elite Dragonfly Chromebook」「Lenovo Flex 5 14」「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」(近日発売予定)も展示されていた。