トピック

堅牢性と耐久性をより高めた、デルのコンバーチブルタイプ「Latitude 3140」

GIGAスクール第2期のWindows PC選び②

EDIX東京に出展したASUS JAPAN株式会社、デル・テクノロジーズ株式会社、Dynabook 株式会社、株式会社 日本HP、レノボ・ジャパン 合同会社のブースに展示されていたGIGA第2期のWindows PCについて、詳しくご紹介します。また、日本マイクロソフト株式会社にはWindowsで実現できる教育の未来について語ってもらいました。
デル・テクノロジーズ株式会社 GIGAスクール第2期 児童生徒用のWindows PC「Latitude 3140」

 GIGAスクール第2期の児童生徒用Windows PCとして、デル・テクノロジーズ株式会社はノートPCとしても、タブレットとしても使える11.6型のコンバーチブルタイプ「Latitude 3140」を提供している。

 同製品の大きな特徴は、最新かつ処理能力をアップしたインテル プロセッサー N200を搭載したモデルを選択できること。インテル プロセッサー N100を採用する製品が多いなか、Latitude 3140は動作速度もアップしたN200を選択できるのは注目といえる。また、ストレージも高速なM.2 SSDを搭載したモデルが選択可能で、学校の様々なニーズに対応できるPCを用意している。

デル・テクノロジーズ株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング 部長 佐々木邦彦氏

 同社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング 部長 佐々木邦彦氏はWindowsについて、「先生方が長年使い慣れている環境ということで、GIGA第2期においても継続していきたいという声は届いています」と語る。また第1期に比べて、大量のデバイスを自動で初期設定できる「Windows Autopilot」の性能が大幅に向上にしたこともWindowsの選定に寄与しているようだ。

耐久性と堅牢性を重視した設計

デル・テクノロジーズ株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアントテクノロジスト 宮田正樹氏

 Latitude 3140のおすすめは、なんと言っても米軍規格のMIL-STD 810Hテストに合格した堅牢性だ。

 同社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアントテクノロジスト 宮田正樹氏によると、「学校での使用を想定し、既存の製品からさらに堅牢性を高めている」と話す。机の高さとなる76cmの位置からスチールの板に落下する試験を行ったほか、端末を複数の角度で10cmの高さから1万回落下させる試験を実施するなど、堅牢性のテストを強化した。さらに、ヒンジの開閉テストを増やし、4万5000回の開閉テストをクリア。子供たちが毎日教室で端末を利用する状況をシミュレーションしたテストを実施している。

 またLatitude 3140は、堅牢性をより強化するために、本体の側面がゴム素材で覆われているのが特徴だ。落下時の衝撃を最小限に抑えられるほか、滑りにくくなっている。さらに、本体前面と背面にレーザーエッチング加工を施してグリップ力を高め、子供たちが端末をつかんで持ち上げたときに滑りにくく、落としにくい構造になっている。宮田氏は「児童生徒がPCを床に落下させてしまうという話をよく聞いたため、学校でより安心して使える端末へと進化させている」と説明。

 ほかにも、ディスプレイ表面のガラスは、Dragontrail Proタッチスクリーンを採用。しなやかかつ傷が付きにくいのが特徴だ。宮田氏によれば、Latitude 3140は堅牢性を高めた結果、外付けカバーを装着していない状態でも高い堅牢性をほこるとのこと。児童生徒が持ち歩くときの実質重量は他機種と差がなく、場所を選ばずに使用できると述べた。

ディスプレイ表面のガラスは、Dragontrail Proタッチスクリーンを採用

多様な学習用途に対応、HBの鉛筆で書き込みもできる

 Latitude 3140は、コンバーチブルモデルのため、通常のノートPCモードのほか、フラットモード、テントモード、タブレットモードなど、学習用途に応じて使い分けができる。ディスプレイは360度開くようになっており、途中まで開いてヒンジを上にすると、児童生徒が映像を視聴しやすいテントモードになる。ディスプレイの側面がゴム素材で覆われているので、グラグラせずに安定した設置が可能。家庭学習で動画を見るときも安心だ。

ノートPCモード
フラットモード
テントモード
タブレットモード

 また、ペンはオプションでアクティブペン「PN5122W」が用意されている。HBの鉛筆による書き込みもサポートしており、メモを取ったり、図を描いたりとノートに描くような感覚で使用できる。

アクティブペンのほか、HBの鉛筆を使って画面に書き込みができる
アクティブペン「PN5122W」

生成AIの活用と周辺機器で教員の業務効率化をサポート

 デル・テクノロジーズでは教員用Windows PCとして、「Latitude 7350 Detachable」を提案している。デタッチャブルモデルであるため、ディスプレイとキーボードを分離して利用可能。ディスプレイは13型で解像度は3K(2880×1920ドット)。タッチパネルで画面に傷が付きにくいGorilla Glassを採用しており、500ニトと明るいため屋外でも鮮明に表示されるのが特徴だ。

教員用のWindows PC「Latitude 7350 Detachable」

 CPUには最新世代のインテル Core Ultra プロセッサーを搭載。内蔵のNPU(Neural Processing Unit)により、AIを活用するアプリケーションが高速かつスムーズに動作する。佐々木氏は、「教員の業務改善に生成AIの活用は不可欠で、Microsoft Copilotの活用にも適している」と説明した。

デル・テクノロジーズ株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 フィールドマーケティング マネージャー 鈴木快林氏

 また、教員の業務改善の一環としてデル・テクノローズが提案しているのは、外部ディスプレイの利用だ。

 同社 クライアント・ソリューションズ統括本部 フィールドマーケティング マネージャー 鈴木快林氏によると、「オフィスワークでは外部ディスプレイの利用は広がっているが、学校での利用はまだまだ少ない。一方で弊社の調査では『ノートPCのみの業務に比べ、モニターを1台接続すると約40%も業務効率がアップする』というデータがある。特に対応ノートPCへケーブル1本で給電可能なUSB Type-Cモニターは、この3年間で市場規模が約8倍になっているのでぜひお勧めしたい」という。

表示範囲が広くなることで、別のデータを参照しながら教材を作成したり、課題と提出物を見比べながら作業したりと、教員の業務効率が向上するはずだ。

高解像度モニターやUSB Type-Cモニターを含めて、デル・テクノロジーズのモニターは出荷台数No.1ブランドとなっている

 鈴木氏によると、ワイド表示が可能な曲面タイプの外部モニターが特に人気であるという。中でも34型の「U3423WE」は、デュアルディスプレイ並みの大きな画面にもかかわらず、USB Type-Cケーブル1本で対応ノートPCに画面を映して最大90Wの給電が可能。余計なケーブルやコンセントも不要で、モニターのUSBポートを使って周辺機器も簡単に接続できる。パネルは常時ブルーライトカットのComfortview Plusを採用した。鈴木氏は「目にも優しく業務効率を高めたまま、快適な環境での業務が可能」と話す。

ワイド表示が可能な曲面タイプの外部モニター「U3423WE」。USB Type-Cモニターなのでパソコンからモニターへの接続はUSB Type-Cケーブル1本のみ

 「Dell 27 USB-C ハブモニター P2723DE」は、最近人気急上昇の27インチのパネルサイズとQHDの高解像度を兼ね備えたUSB Type-C対応モニター。対応ノートPCへ最大90Wの電源供給が可能で、USB Type-Cケーブルの脱着がしやすいため、スムーズに作業を進められる。

人気の27インチモニター「Dell 27 USB-C ハブモニター P2723DE」
USB Type-Cケーブル1本で、モニター接続と対応ノートPCへ最大90Wの給電が可能

より長期間利用できるPCを

 GIGAスクール第1期では、各PCメーカーが想定外のトラブルに直面し、なかでも端末の故障は大きな課題となった。しかし、佐々木氏は導入先から「丈夫で長期間にわたって使えているというフィードバックをもらっている」と話し、堅牢性について一定の評価を得たことを明らかにした。さらにGIGAスクール第2期に向けて、より堅牢性を強化したデバイスの良さを感じてもらいたいと語る。

 また、GIGAスクール第1期を振り替えると、世界的な半導体不足などと重なり、納期の点で課題があったが、デル・テクノロジーズは「納期未定」ではなく、納期の目安を顧客に示すことができた点が高く評価されているという。今回の共同調達においても「大量の受注が重なってしまうと大変ではあるが、サプライチェーンの強みを生かして対応する」と自信をみせた。

 今後の展開について同社は、ビジネス分野でも取り組んでいるサステナビリティの強化や、環境に配慮した再生素材を使った製品開発などを教育分野にも取り入れていきたいという。さらには、AIをベースにした内蔵アプリケーションの導入なども視野に入れており、処理能力やバッテリー性能もさらに強化していく。佐々木氏は「どの国や地域においても高品質・高性能のPCを提供できるようにしたい」と語っており、グローバルな視点で様々な学び方や働き方に寄与するPCを提供していきたい考えだ。

GIGA第2期に向けて、デルの魅力は「堅牢性」と「高品質」
デル・テクノロジーズ株式会社
デル・テクノロジーズは米国に本社を置くPCのグローバルカンパニーで、世界でもトップクラスのPCメーカーの1つ。世界169の国と地域で展開しており、場所や利用環境に関わらず安定的に使える高品質のPCを提供している。ノートPCやデスクトップパソコン、ディスプレイ、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など、さまざまなハードウェア製品を開発・提供するほか、VMwareを活用したDell Technologies Cloudなどの統合クラウドプラットフォームを展開している。
EDIX東京、デル・テクノロジーズの出展ブース