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教員532名に校内ネットワーク環境を調査、約半数が「授業に支障」と回答 ぷらっとホーム
2025年2月17日 15:00
ぷらっとホーム株式会社は、全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校に勤務する教員532名を対象に実施した「学校のネットワーク環境に関する実態調査」の結果を2025年2月14日に発表した。本調査は、GIGA第2期に向け、教育現場におけるネットワーク環境の課題を把握することを目的としている。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:現在小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に勤務している全国の20代~60代の教員
有効回答数:532
調査実施日:2025年1月21日
同調査によると、教員が学校のネットワーク環境について解決してほしいと考える課題のトップ3は以下となった。
- 第1位 ネットワークの安定性向上(40.2%)
- 第2位 通信速度の向上(32.0%)
- 第3位 トラブル対応の迅速化(26.9%)
これらの回答から、授業中に多数の端末が同時接続する状況でも安定したネットワークが不可欠であることがうかがえるが、「特に課題は感じていない」という回答が第5位(24.1%)となっている。
さらに、小学校・中学校・高等学校ごとに回答を分析した結果、それぞれの学校種別で異なる課題感が明らかとなっている。しかしながら、「ネットワークの安定性向上」が最も多く挙げられた。
「どんなタイミングでネットワーク環境に不安定さを感じるか」という問いでは、「生徒用端末が一斉に接続するとき」が43.2%に達し、続いて「複数の端末が同時にネットワークを使用しているとき」(30.5%)、「オンライン授業や会議中に接続が途切れるとき」(21.6%)などが課題として挙げられている。
ただし、18.2%の教員が「不安定さを感じることはない」と回答しており、一定数の学校ではネットワーク環境が整備されていることがわかる結果となった。
学校種類別に行った分析では、小学校で46.2%、中学校で47.6%、高等学校で40.7%と共通して「生徒用端末が一斉に接続するとき」に不安定さを感じる割合が高いことが判明している。
なお、ネットワークの不安定さが授業にどの程度影響を及ぼしているかを尋ねたところ、全体の42.1%が「ある程度支障がある」と回答。「非常に大きな支障がある」との回答も8.5%にのぼり、合わせて約半数(50.6%)がネットワーク環境の不安定さが多くの学校で教育活動に影響を及ぼしていると回答した。
一方で、「あまり支障がない」が36.1%、「全く支障がない」は13.3%となったことから、学校ごとのICT環境に大きな差があることがうかがえる。
ぷらっとホームは、以上の調査結果を踏まえ、ネットワーク環境改善のために以下の取り組みを提案している。
取り組み項目 | 概要 |
---|---|
ネットワーク負荷が集中する場面への対策 | 児童生徒用端末が一斉に接続するタイミングでの負荷軽減を目的に、帯域幅の拡大や負荷分散を効率化する技術や製品の検討 |
トラブル発生時の対策の強化 | ネットワーク環境のトラブル発生時に迅速な対応を受けられるサポート体制を整え、授業の中断を最小限に抑える |
成功事例の共有と展開 | 安定したネットワーク環境の運用成功事例を掘り下げ、それをほかの学校にも展開することで、ネットワーク環境の改善を実現 |
また、同社はGIGAスクール構想で校内ネットワークを担当しているSIerからの相談内容・課題解決の事例をピックアップし、GIGA第2期に向けた校内ネットワークの改善策を紹介するウェビナーを3月27日(木)にオンラインで開催する。参加費は無料で、参加には特設ページから事前申し込みが必要となっている。
ウェビナーの開催概要は、以下の通り。
- 名称 【NEXT GIGA到来】教員532名の声とSIerの事例から学ぶ校内ネットワーク最適化のヒント
- 主催 ぷらっとホーム株式会社
- 開催日時 3月27日(木)11時~11時30分(途中入退室可)
- 定員 100名
- 開催場所 オンライン(Zoom)
- 参加費 無料(事前申し込みが必要)
- 参加申し込み 特設ページより
- 申込締め切り 3月27日(木)9時まで