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チエル、通信環境を改善する「Tbridge」のエッジキャッシュ機能搭載モデルをリリース

デジタル教材などの表示を高速化し、通信負荷を軽減

チエルがTbridge エッジキャッシュ機能搭載モデルをリリース

チエル株式会社は、無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge」(ティーブリッジ)の「エッジキャッシュ機能搭載モデル」をリリースした。

すでに「Tbridge 500」または「Tbridge 1000」をすでに導入済みのユーザーは、オプションライセンスの追加契約によりエッジキャッシュ機能を搭載できる。なお、2024年春の時点で、同社はリリース予定を発表していた。

Tbridgeは、学校でデジタルコンテンツに同時接続する際に発生しやすい「遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を可視化し、原因を制御することで遅延要因を解消する製品。今回の「エッジキャッシュ機能搭載モデル」では、学校内ネットワークの可視化・安定化に加え、通信負荷軽減に寄与するソリューションとして新たに発売する。

Tbridgeの利用イメージ

GIGA第2期の学校現場では、デジタル教科書がさまざまな教科で導入されるなど、ICT機器の利用・活用がますます増えていくと想定される。一方で、端末の利活用が進むにつれてネットワークの通信負荷が高まる懸念が指摘されており、そのための環境整備が国から推奨されている。

エッジキャッシュ機能搭載モデルでは、一人がアクセスしたWebサイトのデジタルデータを、学校内にある「Tbridge」にキャッシュとして一時的に保存する。そして、ほかの人が同じコンテンツにアクセスした場合に、インターネットからではなく、一時保存したデータから表示を行う。これにより、デジタル教材などの表示を高速化し、インターネットの通信負荷を軽減できる。

インターネット上にあるデジタルコンテンツに同時接続するとネットワークの通信負荷が高まることがある
一時保存したコンテンツを表示することでインターネットの通信負荷を軽減

同社によると、Webサイトやコンテンツ内容によってキャッシュ率や転送速度は異なるが、最大99%以上のコンテンツをキャッシュし、端末における転送速度は最大95%以上向上するという。

キャッシュするWebサイトはドメイン単位で指定でき、キャッシュするデータ量や一定時間ごとにキャッシュのリフレッシュするといった設定も可能だ。

また、Tbrideの従来機能と同様にレポート機能を搭載している。教育委員会や自治体などのネットワーク管理者は、レポートをもとに、適切なネットワークアセスメントやモニタリングを実施できる。

主な新機能

チエルによるエッジキャッシュ機能の検証結果は、以下の通り。

検証サイト①

エッジキャッシュなしエッジキャッシュ適用向上率
キャッシュ率4.7MB0.01MB99.8%
転送時間1200ms50ms95.9%

検証サイト②

エッジキャッシュなしエッジキャッシュ適用向上率
キャッシュ率4.8MB0.01MB99.8%
転送時間843ms55ms93.5%

なお、10月2日から開催されている教育総合展「EDIX関西2024」では、同社ブースでTbridgeやエッジキャッシュ機能の特長や利便性を実機で体験できる。

EDIX関西2024の開催概要は、以下の通り。

会期:2024年10月2日~4日(金)10時~17時
会場:インテックス大阪
   〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102
小間番号:E5-41
主催:EDIX実行委員会 企画運営:RX Japan株式会社