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チエル、無線LANの「遅い」「つながらない」を改善する「Tbridge エッジキャッシュ機能搭載モデル」を機能強化

チエル株式会社が、無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge エッジキャッシュ機能搭載モデル」をバージョンアップ

チエル株式会社は、学校向けICTソリューション「Tbridge エッジキャッシュ機能搭載モデル」をバージョンアップすることを2025年7月1日に発表した。新機能は、通信の安定性向上と管理の効率化を目的としている。

「Tbridge」は、パソコンやタブレット端末など、複数端末からの同時接続時に発生しやすい「遅い」「よく切れる」「つながらない」といった問題を可視化し、原因を制御することで遅延要因を解消するソリューションである。これまでに約170の自治体・約2,000校が導入し、累計出荷台数は2,000台を超える。

今回の改良では、Windows UpdateやChrome OS Updateをキャッシュ対象に加えることで、長期休暇明けや端末の一斉起動時に発生しやすい通信帯域の圧迫を軽減。また、キャッシュした通信の分析結果を視覚的にわかりやすく表示することで、ネットワーク管理者が問題をより素早く把握・対処できるようになった。

キャッシュされた通信の分析結果について、詳細を確認できる

背景には、GIGAスクール構想による一人一台端末の整備が進んだことで、授業中の一斉アクセスやデジタルコンテンツ活用による通信負荷の増加がある。2024年4月に文部科学省が発表した調査では、約8割の学校が推奨される通信速度に達していない実態が明らかとなっている。

Tbridgeは、トラフィック分析・トラフィック改善・トラフィック制御を自動で実施し、安定した無線LANの運用を支援。ユーザーに均等な使用機会を与えることで、快適に無線LANを活用できるようにする。